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鬼畜陛下の愛され侍女  作者: 瑜月
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2・妹はつらいよ

説明会が続きます。

兄弟にそろそろ名前つけたほうがいい気がした回です。

 侍女を選んだ理由、それは完全に消去法である。


 騎士だろうと、官僚だろうと、学者だろうとどれを選んだところでお兄様方の監視……もとい、極めて手厚い保護のもと生活することになるのは目に見えているわけで……。


 うっとーしー(怒)


 若干反抗期な自分がいることは認めるけど、お兄様方、必要以上に甘い、甘すぎる!


 ある日、一番上のお兄様が買ってきてくれたお土産のお菓子を「おいしい」と言ったら、一番上のお兄様は毎日同じものを買ってくるし、他のお兄様方まで毎日なにかしら買って帰ってくるようになってしまって、最後には侍女頭に「お嬢様を太らせる気かっ!」って怒られてた。

 二番目のお兄様と剣の練習をしていた時も、ちょっとぶつけて手にアザを作ってしまっただけで即練習は中止。二番目のお兄様は顔面蒼白になって涙流しながら謝罪してくるし、一番上と四番目のお兄様は二番目のお兄様に「監督責任を果たさないとは……」とずーっとお説教してるし、お医者様をしている三番目のお兄様はつきっきりで看病しだすし……ただの打撲だってば、看病なんていらないし、フォークも自分で持てるから!

 大学で教鞭をふるう四番目のお兄様にお勉強をみてもらっていても、他のお兄様方がひっきりなしに「休憩しよう、お茶持って来たよ〜」と来てしまうから勉強どころではなく、結局お茶会になっちゃうし。


 お兄様方には当然悪意はないわけで、親切心からくる邪魔(こころづかい)だから余計タチが悪い……。 


 なのでお兄様方の手の届かない王宮侍女という立場で青春を謳歌することに決めたのです!


 晴れて住み込みの皇太后様付きの侍女となったその日。

 午前中に引っ越しやら契約書の作成やら事務手続きを終わらせ、午後のお茶をしている皇太后様にご挨拶に伺いった私がそこで見たものは……。


 金色の柔らかなウェーブのかかった見事な髪と透き通るような白い肌、二十歳の息子(国王陛下だね)をもつ母には全く見えない柔らかな笑みを浮かべる皇太后様。


 と。


「きちゃった♪」


 と満面の笑みを浮かべたお母様とお兄様四人、他家に嫁がれているお姉様ズまで家族全員揃っているわけで……


「えええぇぇぇ!?」


 私が令嬢らしからぬ声をあげたのも許してほしい……。



お読みいただきありがとうございました。

全然執筆のスピードが上がらない…(涙)

作業効率UPめざしiPad用のキーボード買おうか本気で悩み中です。

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