2話
あれから色々調べていくつか分かった事があった。
まず、メニュー画面が開けない事、だが
アルズヘイン城の周りのフィールドは変わっていない事、ゲームの時と同じように魔法やスキルの使用は問題なく出来る様だった。
そしてここからは憶測だがここはゲームの世界に限りなく近い世界であり何らかの原因でその世界にゲームキャラで来てしまった様であるという事、そしてこの世界での死ぬということは本当の死だという可能性が高いということが会議でまとまった事だ。
しかし俺らが死ぬという事は恐らくなかなかないだろう。なぜならゲーム時代ではトッププレイヤーとして活躍していたし、蘇生アイテムも持っている。
そして幸いな事にアイテムボックスは起動した。
それでこれからの行動については、とりあえずこの世界の状況、元の世界への戻り方
他のプレイヤーの確認、そして戦力強化だ。
その為に万が一のことも考え2人1組のツーマンセルで行動することにした。
俺は他のメンバーと比べても強いので一人行動だ。
1組目のヴァルハラさんとシューマンさんのチームはここから南の方角にある大陸で情報収集などを行ってもらう。
そして2組目のペテルブルクさんと摩天楼さんのチームで東の大陸を担当してもらう。そしてゲーム通りならこの大陸から西にも一つ大陸があったがそこはまだゲームでは未実装区域だったため今はまだ安全のため後回しだ。
そして俺はこの大陸を担当する事になったが、この大陸は俺達のギルドが保有する大陸だった。その為最も知り尽くした大陸なのだが、この大陸には人間が主に住んでいるという設定だったため今の俺の姿で歩き回るというのは良くないということで俺はスキルを使うと、体が白く光りそれが収まると人間の姿になっていた。これは潜伏スキルの一つで上級のスキルのため五感全てを変えるという効果があるものだった。
俺は外出している間の城の指揮を任せる為俺が最も信頼するギルドNPCを呼びつけた。そのギルドNPCとは俺が頑張って育てただけあって、ギルドNPCにして
Lv1800という強さを誇るものだった。
種族も堕天使なので俺の時の経験を踏まえスキルや職業、装備を育てたのでかなり
強かった。
「ルシフェルよ、我らが出払っている間の城の指揮を頼んだぞ。」
そう言って俺は目の前で跪いているルシフェルに言った。因みにこの口調はキャラ付けのためギルドNPCにだけ使ってたら癖になってしまったものだ。
「YES MY LOAD」
俺はその返事を聞くと[遠視]で見ていた街の近くへ転移した。
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