COLORS
17歳。高校二年生。人生そのものが灰色の世界だった。誰かより頭がいい訳じゃない。誰かより何かを頑張ったわけじゃない。それでも必死に頑張って来た彼女は体調を崩し、夏休みに眠りへと入る。彼女を待っていたのは【黒の街】。名前のとおり壁も床も天井も屋根も絨毯ですら、【黒】。【黒の神官】と呼ばれる【ルーノ】と出会い、灰色の世界が見違えるほど色鮮やかに変わっていく。そんな彼女がこの世界に来た使命は【神の目となり色を加護に持つ者を集めること】だった。家族がいる暖かさを、信頼できる仲間がいる幸せを、誰かを愛する大切さを、人のために、自分のために泣いて、笑って、生きることの意味を、彼女は多く知ることになるだろう。「私…この世界で生きて、いいの?」