番外編 個体ログ 特別個体3号
注意:以下の記録は個体番号17番個体名”射手1号”特殊個体名「イカリカブラ」の調査ログです。特定の許可を得ていないものが投資料を閲覧することは、当情報が一般公開されていない限り許可されていません。
特殊個体名「イカリカブラ」
正式名称
発症者番号17030個体番号8番個体名”射手1号”特殊個体名「イカリカブラ」
発症者名:不明
個体名「イカリカブラ」は、身長3.92m、推定体重159kgの人型をした異形発症者です。
死装束のような白い和服を羽織っている様子が確認されています。頭部は兜のような構造をしており、目には眼球がなく、唇がないため歯が剥き出しになっています。
弓と思われるものを常時携帯しており、自らの射程である半径十キロメートル四方にある程度の大きさの生命体を確認すると、爆発する鏑矢を推定秒速1200メートルで放つことが確認されています。
特異症状は前述の通り、爆発する矢を高速で放つというものです。連射速度は推定で1秒間に120発と考えられます。
矢による爆発の範囲は凄まじく、また精度も非常に高いことが確認されています。
出現情報
19XX年8月22日
XX県K市L町に突如出現。
出現後、出現地点から半径10キロ範囲にあった村5つを即座に壊滅させ、周辺住人およそ10000人を10秒程度で鏖殺した。
その被害の甚大さから、出現確認から1時間後に特異災害性症状として特殊個体名が付けられた。これは識別名称より先に特殊個体名が決定した極めて珍しい例である。
カバーストーリー「火山活動」により周囲を一時封鎖。
その後3日にかけて、異常対および爆対より20〜30名の部隊を5度にかけて派遣。いずれも部隊の壊滅に終わった。
なお、4回目の覇権部隊がイカリカブラ本体の撮影および本体への接触にに成功。その姿が明らかとなった。
出現から20日後、周囲の地形を巻き込んで自爆。爆発は周囲3kmにも及んだが、周囲に人がいなかったため、地形が変わる以外の被害は無かった。
現在は、派遣された部隊の遺した写真等の幾つかの資料でのみ、その容姿を確認できる。
備考
今回出現場所となったL町ではこれまで異常疾患発症者は確認されていなかった。本事例の発生原因は現状不明だが、原因特定とこのような大規模な事案の再発防止が求められる。
爆発性異常症状対策本部