なんで俺が未来に!?
母「はやとー、そろそろ起きなさーい、学校でしょー」
俺「うーん(昨日もおそくまで論文見てたせいで起きるの遅くなっちゃったな)」
俺の名前は吉良隼人、俺の父親は生物学者で、その影響で俺も幼い頃から生物学を勉強してきた。その甲斐あってか、今じゃ生物学の界隈では天才高校生だなんて呼ばれている。
テレビ「本日はこの度ノーベル生物学賞を受賞した石井博士にお越しいただいていまーす!」
母「この人すごいわねー、なんかすごい発見したらしいじゃない、しかもこの人お父さんの大学の同期らしいわよ」
俺「まぁこの発見は確かにすごいけど、前にこの人が発表した論文で間違ってる箇所あったから、俺、指摘する手紙出したんだけど返答なかったなー」
母「またあんたはそうゆうことして!、学会で発表されたものなんだから正しいに決まってるでしょ!そうゆう捻くれた性格どうにかしなさいよー」
俺「いや正しいとは限らないでしょ、あっ、やば、学校行かないと!」
母「ちょっと体操服もった!?今日健康診断あるでしょ!私もこの前受けてきたのよ、最近は検査することが多くて大変ねー」
俺「あぶねー、忘れてた! 行ってきまーす」
学校にて
同級生A「よー!はやと、今日健康診断で授業潰れてラッキーだな!」
俺「それはそうだけど、なんで急に健康診断なんかやることになったんだろうな」
同級生B「なんか国が国民の健康増進のためとかいって全国で一斉に行われてるらしいよ」
同級生A、俺「へー」
身体測定、視力、聴力などさまざまな検査を受けて最後の脳の検査で俺の番が回ってきた。
俺「学校の健康診断で脳の検査までするんすねー」
教師「今回は国からの指令で普段よりも精密な検査をするらしいんだ」
俺「ふーん、そうなんすね」
教師「ほらさっさとやってもらえ」
医師「はい、目を閉じてそこに横になってくださーい」
MRIのような機械の上に横になる。
医師「はーい、では検査しますよー」
機械が俺の頭の上を通過する。
しかしなかなか医師からの終わりの合図がない。
俺「(もう終わったのかな、目開けてもいいのかな)」
ゆっくりと目を開ける。
するとそこはどこか病院のような場所で俺はベッドの上だった。しかも体が別人に変わっていた。
俺「は!?(なんだここは、俺はさっきまで学校で健康診断を…)」
そんなことを思っていたその直後、激しい爆音とともにサイレンが鳴った。「侵入者!侵入者!」
そして俺のいる部屋の窓が割られ、武装し、緑色のマスクをした男が入ってきた。
男「ここにいたんですか!もう大丈夫です!早く逃げましょう!」
俺「(なになにどうゆうこと、こいつは誰!?そしてこの体も誰!?こわい!)」
その男に無理やり病院の外に連れられ、そして車に乗せられた。中には同じような格好をした奴らが4人乗っていた。
そしてそいつらがそろって言った。
「お帰りなさいませ、隊長、ご無事で何よりです」
俺「(どうゆうことだ!?、意味がわからない!)」
とにかくこんな武器をもった危ないやつらと一緒にいるのは危険だ。逃げたほうがいい。そんなことを思っていた矢先、車の後ろから銃声がした。
「警察の奴らが追ってきました!どうしますか」
「このままでは追いつかれます!」
すると俺を連れ出した緑のマスクの男が言った。
「一旦、迎撃するぞ!」
そして俺を残してマスクの男らは車を降りて、後ろからくる車に向かって銃を撃ち始めた。チャンスだ!俺はそう思い、運転したこともない車のハンドル握った。
俺「(車の運転はなんとなくだが、親父に教えてもらったことがある!いけるはずだ!)」
力いっぱいアクセルを踏む。
車はものすごい勢いで走り出した。
「隊長が逃げました!」
「なに!?なぜだ!?やはり病院でなにかされたのか!?」
車を運転していると、ラジオが流れた
「速報です。武装集団が国立病院を襲撃、犯人グループは警察との銃撃戦を繰り広げているとのことです」
俺「さっきのやつらのことか、マジでやばいやつらじゃん」
「以上2100年10月9日のニュースをお伝えしました」
俺「!?、今なんつった!?」