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15/52

15:先輩の家にお邪魔しちゃいました


 今日は先輩の家で勉強会をする日。俺は待ち合わせ時間の十分前ぐらいに集合場所の駅に向かった。


「あ、真田くーん。こっちこっち」


「お、お待たせしました先輩。あれ、待ち合わせ時間間違えてましたっけ?」


「ううん、私が早めにきちゃっただけだよ。真田くんは十分前にきて偉いねぇ」


 先輩は俺の頭をなでなでしながら褒めてくれた。でも、先輩の方が先に来てたんだから果たして褒められるに値するのかつい疑問に思ってしまう。いや、今日は勉強頑張ってちゃんと褒めてもらえるよう頑張ればいいんだ。よし、そうしよう。


「じゃあ行こっか。私の最寄駅はこの次の駅だから、電車乗るよー」


「わかりました。でも先輩、家がすごい近場ってわけじゃないんですね」


「近くだと知り合いいて気まずいことになるかもしれないじゃん。それに、真田くんと出会えたから万事オッケー」


「そ、それは……あ、ありがとうございます」


「あらー照れちゃって可愛いねぇ、真田くんは。よし、付いたし降りよっか」


 それから先輩の最寄駅に付いて、しばらく歩いたのちに先輩の家まで付いた。先輩の家は俺の家よりもずっと立派で、中に入るとすごい整理整頓されていて、とても綺麗だった。


「先輩の家、すごい綺麗ですね」


「いやー真田くんがくるから事前に掃除しただけだよ。そうだ、今日うちに誰も家族いないから安心してね」


「へぇ、そうなんですか……………………え? い、家に誰もいない?」


「うん、家族みんな今日はうちにいないんだー」


「…………………えええええええええ!?」


 そ、それって……先輩と俺が同じ屋根の下で二人きりということだよな!? え、ちょっと待ってよ。そんな覚悟俺は全くしてなかったんだけど!? 


「どうしちゃったの真田くん? 今日は勉強するだけだし、問題ないでしょ? あ、もしかしてエッチな妄想しちゃった? もー真田くんもむっつりさんだなー」


「い、いやいやそんなこと全く思ってないですよ。さ、さて勉強しましょうか。か、家族が誰もいないのならこのリビングで—— 」


「さぁて真田くん、私の部屋で勉強しよう! そこなら参考書もたくさんあるから何も問題ないよー。はいこっちきてねー!」


「う、うわぁ!? 先輩引っ張らないでください!」


 俺の意見は全く取り入れられず、半ば強制的に先輩の部屋に連れていかれてしまった。先輩の部屋に入ると、そこはまさに女子って感じに可愛らしいぬいぐるみもあるし、大学生らしく難しそうな本もいくつかあった。それにしても、本当に整理整頓されてるなぁ……。うちにいるあいつとは大違いだ。


「ささ、ここに座って! 飲み物とってくるから!」


「わ、わかりました」


 そして先輩は飲み物を取りに一旦部屋から出て行く。その間に俺は持ってきた教材を取り出して、先輩の部屋を見るのは正直恥ずかしかったのでひたすら本に視線を向けていた。……す、すぐ近くに先輩の下着とかがあるっていう事実に……ひたすら耐えながら。


「お待たせー。さて、それじゃあ始めよっか」


「は、はい…………せ、先輩!?」


「んー? どーしたの真田くん」


「か、身体を擦り付ける必要はないんじゃないんですかね……」


「えー、そんなことないよー。ほらほら、勉強がんばろっ!」


「み、耳元で囁かないでください!」


 どういうわけか、先輩は俺の体にはぴったりとくっつきながら耳元で囁いてきたりしてくる。や、やばいぞぉ、これ。果たして俺は理性を保てるのか……!?



「ふふふふふふふふふふふふふふふ! 真田くんと密室で二人きり、逃げる場所もない…………きっと真田くんは我慢できずに私を求めてしまうに違いないはず! ああ、体の興奮が疼いて止まらない……早く、早く、早く真田くんとやりたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああい!」

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