第86話
楓梨が、頭領と戦闘員に、ビールと、しめさばを運んできた。
楓梨は「社長さん、いらっしゃいませ!ビールと、しめさばをお持ちしました!」
そして、ビールと、しめさばを楓梨はテーブルに置いた。
楓梨は頭領に「ご注文、これでよろしいでしょうか?他には何かご注文はありますか?」と尋ねた。
頭領は楓梨に「ありがとう!楓梨ちゃんが運んでくれたら、グッと美味しくなるよ!」とベタ褒めだった。
楓梨は頭領に「社長さん、ありがとうございます!いつも来ていただいて、うれしいです!ずっとこれからも来てくださいね!楓梨からの、お・ね・が・いで~す!」と可愛らしくキメた。
頭領は楓梨に「うれしいこと言ってくれるね!楓梨ちゃん、絶対的に可愛いよ!じゃあ後で、焼き飯と味噌汁お願いね!」と頭領まで楓梨につられて、可愛く頼んだ。
すると、楓梨は「はい!ご注文、承りました!」と言って、頭領のテーブル席から去っていった。
戦闘員は頭領に「楓梨も浮かれてますね!千鶴がいないので、生き生きとしていますね!よっぽど、うれしいんでしょうね!もちろん、僕もですけどね!」
頭領は戦闘員に「いいね!いいね!千鶴がいない方が、いつでも小料理屋は明るくて活気があるな!」と笑った。
続けて、頭領は「敏郎、あいつ、暗いが、丁寧な応対なので、千鶴の祖父でも、まあ、許してやる。千鶴よりは、いいな。敏郎はなかなか強いので、油断はできないやつだ!しかし、戦闘に来るのに、自分で走って来ず、阿蘭に背負われているのを見ると、やる気がないやつだ!あいつは、戦闘には向いていないのかもしれない。嫌々、健に戦わされて、操り人形かもしれない。もうすぐ、自分から戦いを放棄することを考えてるのかもしれない。この小料理屋で、手伝いだけをしておけばいいのじゃ!それなら許してやる!」
頭領は勝手なことを語っていた。
戦闘員は「頭領の仰せの通りです!敏郎は、仕方なく戦って、いつギブアップするか、わかりませんよ!」
頭領と戦闘員は、自分たちの都合のいいように思い浮かぶことだけを話していた。
いずれにしても、頭領と戦闘員は、千鶴が欠席なので、とてもうれしくて、満足だった。




