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第７話

翌日、健たち４人のヒーローたちは、悪の組織・デビルグリードたちが広場で大暴れしているという戦士運営団体からの報告があり、現場に走って向かった。

またしても、この日、頭領と戦闘員１０人と怪人１体は、イライラしてエコーズを待っていた。

到着した健は息切れしながら「待たせたな・・・ハァア、ハァア・・・。」と下を向きながら言った。すると、白い紙が落ちていた。健が拾うと紙はこう記されていた。“居酒屋きてね”の半額クーポン券だった。

健は「ラッキー！来てよかった！」と叫びながら、チームメンバーたちに、そのクーポン券を見せた。「届けてしばらく経ったら、もらえるんじゃないかな？」

頭領たちが啞然（あぜん）として見ていた。しばらくして、我に返った頭領は「なんだと！先に来ていたのは、ワシたちだ！それに、お前たち、商売しているじゃないか！」

頭領と、いつでも小料理屋に同伴している、いつもの戦闘員が頭領に「しーっ。」と耳打ちした。

頭領は「あ・・・、お前たちの店は花屋だったかな・・・？」と、わざとらしかったが、ごまかして、その場を繕（つくろ）った。

健たちはクーポン券のことで、舞い上がってたので、頭領のことは耳に入らなかった。

頭領は大きな声で叫んだ。「そのクーポン券、ワシにおくれ！ワシが届けるから！」

健が「いやだよ～ん！僕こそ届けるから！」と言って、アカンベェをした。

この時、頭領と健は、子ども同士のいさかいのレベルだった。実に情けない話だった・・・。