第75話
敏郎に頭領と戦闘員は、4人掛け席に案内された。オーダーは後から聞きに来ると、敏郎は丁寧に頭領たちに応対した。
頭領は「しかし、驚いたな!千鶴が欠席で、うれしかったが、あのじいさんに千鶴のことをもっと褒めようと思ったが、褒めるところがない。元々、嫌っているから、褒めようがなかった。あれでも、精一杯褒めたつもりじゃ!ワシって正直者だな。噓はつき切れないな。」
悪が正直者と言うのも、おかしな話だった。
戦闘員が「本当にそうですね。あの恐ろしい千鶴が欠席で、千鶴の祖父がピンチヒッターとは!これはいかに?いずれ、エコーズにも参戦するんでしょうか?3人では、戦いには人数不足ですからね。真面目そうなやつですが、実力は、どうなんでしょうね?年配だから、体力的にキツイでしょうね。まあ、戦いは形だけで、戦力外ですね!」と敏郎を見下していた。
頭領が「どうかな?しかし、いずれにしても、エコーズに千鶴がいないぞ!これは、チャンスかもしれない!やっと、デビルグリードに運が回ってきたな!最強の千鶴がいない間にエコーズ討伐は今しかない!」
戦闘員は「やるなら、次の戦闘ですね!木端微塵のチャンスを逃さず、一気にやっちゃいましょう!」
頭領は「おぬしの言う通りじゃ!」
戦闘員は「恐縮です!」
頭領は「よし!飲もう!今日は前祝いをしよう!まず、アルコールしかないな!」と戦闘員に提案した。
戦闘員も「そうですね!アルコール、いいですね!僕もうれしいです!」
頭領も“うんうん。”と、うなずいて、うれしそうだった。2人は千鶴が不在なので、心から、うれしかった。




