第74話
頭領と、いつもの戦闘員が、いつでも小料理屋にやってきた。
敏郎が入り口近くに、たまたまいたので、出迎えた。そして、2人に「いらっしゃいませ。」と丁寧に言って、頭を下げた。
頭領が敏郎に「あれっ?ニューフェイスの人?初めて見る顔だね。」と尋ねた。
敏郎は「はい!新入りなんです!今日からお世話になっております!」
健は、頭領と戦闘員が上得意客だと認識していたので、2人に走り寄り、敏郎を紹介した。
健が「こちらは、千鶴ちゃんの祖父の朏 敏郎さんです。千鶴ちゃんの祖母が怪我のため、ピンチヒッターで、来てもらったんです。よろしくお願いします。」と紹介した。
敏郎は「初めまして。私は、千鶴の祖父の朏と申します。日頃は、千鶴がお世話になっております。不束者ですが、よろしくお願いします。」と丁寧に言うと、頭領と戦闘員に深々と頭を下げた。
頭領は敏郎に「いや、こちらこそ、千鶴ちゃんには、お世話になっていますよ。いやぁ~、千鶴ちゃんみたいに良いお孫さんをお持ちですね。ご丁寧に、あいさつしてくれて、ありがとうございます。こちらこそ、お願いします。」と一応、褒めたが、あくまでも社交辞令だった。




