第72話
千鶴から連絡があった、この日、開店する2時間ぐらい前に、楓梨と千鶴の祖父が2人で出勤してきた。
健と阿蘭に楓梨が千鶴の祖父を紹介した。
楓梨は「千鶴ちゃんの祖父の朏さんです。」
それを受けて、千鶴の祖父は自己紹介をした。
祖父は「千鶴の祖父の朏 敏郎です。急に、千鶴が無理を言い出して、すいませんでした。1週間ほど、雇っていただくと、ありがたいです。一生懸命頑張ります。小料理屋とエコーズの両方、頑張ります。エコーズのことは他言しません。よろしくお願いします。」と丁寧に、挨拶した。
健は、敏郎が礼儀正しくて、真面目そうなのが気に入った。千鶴の祖父だけに、頑固一徹のようだった。
健は「僕が店長の樹神 健です。隣にいるのは伊藤 阿蘭です。こちらこそ、助かりますよ。千鶴ちゃんも、いないと大変なんです。重要な戦力ですからね。」と敏郎に阿蘭を紹介して千鶴のことも、ついでに褒めた。
そして、続けて「では、早速、今日から、お願いします。詳しいことは、阿蘭や楓梨ちゃんに聞いてください。」と説明した。
敏郎は健と阿蘭に「では、よろしくお願いします。」と頭を下げた。
健と阿蘭も「こちらこそ、よろしくお願いします。」と2人は言い、敏郎に頭を下げた。
こうして、千鶴の祖父の敏郎のいつでも小料理屋とエコーズの生活が始まった。




