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第71話

ある昼過ぎのことだった。健のスマホに呼び出し音が鳴った。健は、すぐにスマホを手にした。スマホには“千鶴”と表示されていた。


健が「千鶴ちゃん?」と独り言を言いながら、電話に出た。


千鶴が「健さんですか?実は、祖母が怪我で入院することになったんです。それで申し訳ありませんが1週間ぐらい、お休みしたいんです。私の代役として、祖父をお願いしたいんです。口が堅いので、エコーズのことも黙っているはずです。寡黙かもくですが、真面目で、よく働きます。私の代わりに、ぜひ祖父を使ってやってください。お願いします。」と健に丁寧に頼んだ。


健は「ええ!?そうなの?千鶴ちゃん、大変だろうけど頑張ってね。おじいちゃんのこと、こちらこそ、お願いします。そのほうが僕は助かるよ!今、店の売り上げも伸びていて、人手が足りないぐらいなので、ぜひお願いします!」


千鶴は「では、こちらこそ、お願いします。早速、祖父を今日から行かせます。私の借りてるマンションから通わせます。それなら、楓梨のことも任せられます。楓梨は、祖父と一緒なら、通勤も安心です。楓梨にも一部始終、伝えておきます。よろしくお願いします。」


健が千鶴との電話を切ってから、阿蘭は健から千鶴の電話の内容を聞いた。


健は、千鶴が楓梨のことばかりを心配していると感じた。“さすが百合だな。”と思った。


健は、楓梨を魅力的に感じていたが、千鶴がいる限り、入り込める余地はなさそうに感じた。


阿蘭は、楓梨が誰かと結婚できるのは千鶴が死んでからだなと思った。

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