第67話
健と阿蘭は、頭領が経営するコインランドリーで、洗濯物が出来上がるまで、ずっと待っていた。
頭領と、いつもの戦闘員は隣接するクリーニング店の奥の部屋で健と阿蘭の2人が早く帰るのを心待ちにしていた。
頭領は「クソー!あいつら、あそこでリラックスしやがって!おまけに今日に限って、変な客が来ないから、面白くないな!ツイてない!」
いつもの戦闘員が「そうですよね!いつもだったら、おばさんたちが来て、ピーチクパーチク人の悪口の世間話で、盛り上がっていて、いつまでもうるさいうえに、なかなか帰らない!そいつら、今日に限って来ていませんね!おまけに悪そうで、いつもダラダラして、たむろしているヤンキーのにいちゃんたちも同様に見かけませんね!こんな日に来店してくれたら、助かるんですが、うまくいきませんね!」
頭領が「こうなったら、居心地悪くさせるしか方法がないな!」と、いつもの戦闘員に提案した。
頭領と、いつもの戦闘員はコインランドリーの室温について、ヒソヒソと相談した。
頭領は思い切った作戦に出た。
それは、バイト戦闘員がコインランドリーに行き、エアコンの温度を高く設定することだった。早く健と阿蘭を帰らせる企みだった。




