第59話
とうとう、ミニシャンパンタワーが始まろうとしていた。
その時だった。錦小路が離れた席で座っている頭領と戦闘員を見つけた。
錦小路は頭領と戦闘員の座っているソファーに駆け寄った。
錦小路は「これは、奇遇ですね!ここでも、会えるなんて!俺、うれしいですよ!もうすぐ、ミニシャンパンタワーをやるんだけど、一緒にいかがでしょうか?俺の連れたちも来ているけど、小料理屋で知り合ったのも何かの縁なので、一緒にやりましょうよ!俺、今晩、気分がいいんです!さあ、どうぞどうぞ!」と頭領と戦闘員を強引に誘った。
頭領は「いや、別にいいですよ。ご厚意だけいただいておきます。」と遠慮気味に断った。
錦小路は「そんな遠慮しなくっても、いいですよ!ここで、ゆっくりしていきましょうよ!今晩は楽しいことばっかりだし、楽しまないと損ですよ!」と頭領と戦闘員に、しつこく誘った。頭領は錦小路の誘いをまたしても断った。
しかし、錦小路は誘うことを諦めなかった。
頭領にしたら、エコーズや戦士運営団体の弱みをつかむためのキャバクラだったので、ミニシャンパンタワーなど、どうでもいいことで、錦小路の誘いは、いい迷惑だった。




