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第53話
カレーライスには辛さを増強できるスパイスのボトルも楓梨が置いて行った。それを錦小路は自分のカレーライスに少し振りかけた。そして、それを頭領たちのテーブルに置いた。
頭領は錦小路に「遠慮なく、いただきます!」と礼を言って頭を下げた。
錦小路は頭領に「そんなこといいですよ!めったに来ないので、今、おごっておきたいんですよ!いい人の横に座れてよかった!」と、うれしそうだった。
頭領は、錦小路の言葉を聞いて、とても複雑な気分だった。戦闘員も同様だった。
錦小路は、カレーライスをスプーンで、すくって口に入れた。「このカレーライス、うまいな~!この牛肉、たぶん、バラ肉だろうなあ!じっくりと煮込んでいるから、めっちゃ柔らかいな~!」と言って、カレーライスに添えられている福神漬けと一緒に、カレーライスを次々と口に入れて、食べていた。
頭領も「このカレーライス、本当に、うまいね!福神漬けが、やや甘くて、カレーの辛さと中和されて、うまいな~!肉も柔らかくて、いいね!」と褒めた。
戦闘員も、それにうなずいて、感心するように、カレーライスを食べた。




