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第46話

頭領は運ばれてきた大人のお子様ランチを食べることにした。鉄板に盛られた食事は熱々で、湯気が立っている。メインのハンバーグは、大葉1枚の上に、大根おろしが乗せられていて、ポン酢がかかっている。その横には、エビフライと、から揚げとフライドポテトとコーンに少量のマヨネーズが添えられていた。


頭領は、ナイフとフォークで、ハンバーグを小口に切り、大根おろしを乗せ、“フーフー”と冷ますように息を吹きかけ、ほおばった。


頭領は「ポン酢がいて、このハンバーグ、和風で、うまいね~!」と割と大きな声で感想を述べた。


次に、エビフライと、から揚げも、マヨネーズをつけて食べた。「エビフライは、エビがプリプリで、つけられているパン粉が香ばしくって、いいね!から揚げも、いつも通り、醬油と、みりんの下味がいて、香ばしい!添え物のフライドポテトも塩加減がよく、コーンも、むと、かすかに甘い!」と褒めた。


戦闘員も「本当に、おっしゃる通り、うまいですね!ところで、子供が、お子様ランチなんか頼むと、プレゼントとして、おもちゃをもらってますよね?だったら、大人が、大人のお子様ランチを頼んだら、“大人のおもちゃ”なんか、もらえたら、おもしろいですよね?でも、もらっても、恥ずかしくて使えるでしょうか?」と頭領に聞いた。


頭領も「ハハハハハ!それもそうだな!なかなか、いいアイデアだな!おぬし、目の付け所が違うのう!」と感心した。


しばらくして、健が大人のパフェを頭領のテーブルに運んで、厨房に戻った。


戦闘員は「このパフェ、プリンにチョコレートがかかってますね!少し、ほろ苦くて、添えられているイチゴが、ちょっぴり酸っぱいですが、生クリームとカステラが、甘いので、うまいですね!」


頭領は「大人のパフェだけに、全部が甘くないな!健のやつ、ワシを甘く見ると大やけどするぞ!」


戦闘員は「それでこそ、頭領です!酸いも甘いもみ分けておられます!」


戦闘員は今日も頭領を褒めちぎって、よいしょしていた。

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