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第３８話

頭領は次の料理として、サーロインステーキとガーリックライスを注文した。

しばらくして、楓梨が、鉄板に乗せたサーロインステーキと皿に盛ったガーリックライスを運んできた。

頭領が「楓梨ちゃん、熱いし、重いし、気を付けてよ！怪我をしているんだから！」と気遣った。

楓梨が「社長さん、ありがとうございます！」と、お礼を言った。

しかし、もうこの時点では、楓梨の手首も回復していた。自分で回復魔法を施（ほどこ）し、健と阿蘭にも、施術（せじゅつ）していた。一応、仲直りしていたようだった。回復魔法のために楓梨は、その度に変身しなければならない。しかし、それにしても、仲間内での揉め合いで、怪我するまでやるとは、すごいヒーローたちだった。これだけ強いのだから、４人一丸になって向かっていくと、デビルグリードも手も足も出ないところだろう。本来ならば・・・。

話は頭領に戻る。

頭領は、熱々の湯気が立った鉄板のサーロインステーキをフォークとナイフを使って、一口、口に、ほおばった。

頭領は「このサーロインステーキは、ジューシーだな～！ステーキソースも醬油ベースで、なかなかイケてる！添え物のフライドポテトとコーンにマッチしている！」と感想を述べた。

戦闘員も同じようにサーロインステーキを食べて「うまいです！うまいです！うまいです！」を連発していた。

頭領は、ガーリックライスを食べた。「このニンニク、ほどよく炒められていて、上にトッピングしてある、みじん切りパセリがアクセントになってるね～！味付けも、ほんのりと、しょっぱくて、とてもいいね！」

戦闘員は「頭領のおっしゃる通り、このガーリックライスも、うまくて、やめられませんね！」と頭領のように褒めた。