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第33話

頭領は、首尾しゅびよく運んだと、ほくそ笑んでいた。


物は試しだと今日連れてきているバイト戦闘員たちを自分の近くに呼んだ。人数は9人いた。


リリアをバイト戦闘員たちに握手して、チューをさせた。全員、いつもの戦闘員と同じく、ふぬけになった。


頭領は、思った通りの結果になって、ほくそ笑んだ。


あとは、エコーズを待つだけだった。しかし、いつも通り、なかなか来なかった。


いつもの戦闘員は我に返っていた。そして、頭領に「リリアの魅力は、すごいものがありますね!これでは、健と阿蘭も一撃必殺ですね!」続けて「しかし、それにしても、やつら、遅すぎますね!」


頭領も「肝心の主役たちが来ないんじゃ、始まらないな!」と言った時だった。


小学校3年生ぐらいの男の子2人が偶然、歩いていた。


頭領が、その2人を呼び止めた。そして「いつでも小料理屋に行って、デビルグリードが現れていると伝えに行ってほしい。」とエコーズを呼びに行かせようとした。


男の子の1人が頭領に対して手のひらを出した。


頭領が「なんだ、これは?」と聞いた。


男の子は「お駄賃(だちん)ちょうだい!」と小遣いを要求した。


頭領は「仕方がないなあ!50円ずつ渡すから、無駄遣いをするなよ!」と言いながら、財布から50円ずつ2人に、しぶしぶ、渡した。


2人の男の子は「ありがとう!」と一応、礼を言って走って行った。


頭領は「今どきの若い者は、ちゃっかりしているな!」と、仕方なさそうに、ぼやいた。

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