第30話
キャバクラから数日経った。この日も、頭領と戦闘員たち10人は、エコーズ4人が出動してくるのを待ち受けていた。
いつもの戦闘員が頭領に「いつも通り、あいつら、遅いですね!ふざけてますね!」
頭領も、いつもの戦闘員に「ああ、それが、あいつらだ!それでだな、今度こそ、あいつらを仕留めようと、とっておきのを考えたんだ!前回は千鶴に戦闘員を使って失敗したから、今度は、健と阿蘭に女性を接近させて、やる気をなくさせるように企んだんだよ!それで、頭脳を駆使して、人間そっくりそのままのアンドロイドを造ったんだ!」と説明しながら、右手の中指と親指の先を合わせて、パチンと音を鳴らして、指パッチンをすると、エロいアンドロイドの女性が召喚された。
頭領は、ご丁寧に指パッチンまでして召喚した。いつもの戦闘員に対して、この指パッチンを見せて、成功させるために数日間練習した、たまものだった。見事に指パッチンは、うまくできた。会心の出来だった。頭領は、満足だった。頭領は、人にとっては、こんなくだらないことまで、気を遣う性分だった。
その割には、いつもの戦闘員は、なんの反応もしなかった。頭領にとっては、期待外れの結果に終わった。
そして、そのアンドロイドは、腰までカールした茶髪の髪の毛をしていて、顔は、濃い化粧で、いかにもグラビアアイドルの女性の感じで、見るからにエロかった。胸は巨乳で、胸の谷間が見える紫色のミニワンピースの太ももまで、スリットが入っている服装だ。
いつもの戦闘員が思わず叫んだ。「ウッホー!いつもコンビニで立ち読みしているおじさんたちが見ているグラビアアイドルの写真から飛び出してきたみたいですね!こらまた、すごくエロいですね!人間そっくりな上に、胸は見えるし、太ももまで、むっちりしてて、あ~、いやらしい!よく、こんなのが造れましたね!」
頭領「そうだろう!今まで途中まで造っていたのをキャバクラで、美しいキャバ嬢を見て、ひらめいたんだ!それで、エロい感じに、急きょ変えたんだ!」と、いつもの戦闘員に自慢げに言った。




