第25話
それから3日後のことだった。
楓梨が、お気に入りの腕時計を失った。健たちは店の中や外を探していた。
たまたま店の前を通った常連客の、いつもの戦闘員が何をしているのか、健に尋ねた。
健は「あっ!いつものお客さん!毎度ありがとうございます!実は、楓梨ちゃんの大切な腕時計がなくなったので、みんなで探しているところなんです!」と答えた。
戦闘員は「えっ?あの可愛い楓梨さんの腕時計ですか?大変だ!」と言って、一緒に探した。いつもの戦闘員は、先日の楓梨の回復魔法で、傷は、ほとんど回復していた。
しばらくして、いつもの戦闘員のスマホに呼び出し音が鳴った。
相手は頭領だった。頭領は「何してるんだ?お遣いに行って、帰って来ないから、心配して電話したんだ!」と少しイライラして話した。
いつもの戦闘員は腕時計を探している健たちに聞こえないように、すこし離れた場所で電話の応対をした。
いつもの戦闘員は「実は頭領、楓梨の変身アイテムの腕時計、なくしたようですよ!今、エコーズが4人で探していますよ!」と、ひそひそと話した。
頭領は「なんだと!?これはチャンスだ!すぐ行く!待っておれ!」と言って、興奮して、すぐスマホを切った。




