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第19話

翌日、健たちは、学校の廃校の校舎の空き地で、デビルグリードが暴れているという通報があり、いつも通り、走って4人で現場に向かった。


頭領が名乗りを上げるように前回、うながしたものの、また今回も忘れていた。


頭領が「この前も名乗りを上げてないと教えてやったのに、また忘れてるな!」


健が、それに対して答えた。「邪魔くさいから、そんなことどうでもいいじゃないか!」


頭領は「そんなヒーローって存在するのか?」とあきれた。


頭領は戦闘員たちに向かって命令した。「我がデビルグリードのために戦えー!」


この日、戦闘員たちの人数は30人ぐらいいた。この日のために頭領は一時的な戦闘員のバイト募集をしていた。


総動員しても、いつもなら戦闘員は20人がやっとだった。


いつもよりバイト戦闘員を増やしたのには理由があった。昨夜、いつでも小料理屋で、いつもの戦闘員と練ったプランだった。それを実行した。バイト戦闘員たちに千鶴をチヤホヤさせて、腑抜ふぬけ同然にして、これを糸口にして、エコーズのグループを揉めさせるという作戦に出た頭領だった。以前、健と阿蘭をアイドルグループの男性かと褒めちぎって、2人が、いつでも小料理屋では、やる気を出したが、一時、戦闘には、やる気がなさそうになって、企みは成功しかけていた。しかし、戦闘中に子供に褒められて、ヒーロー気取りになり、失敗した。この経験を生かして、今回は、千鶴をめようとターゲットにした。


頭領がバイト戦闘員たちに「エコーズのあいつらをやれー!」と命令した。


これもエコーズ4人を狙うように仕向けた作戦のひとつだった。


次に、バイト戦闘員たちは、全員で千鶴を取り囲んだ。そして、千鶴に向かって「可愛いね!」とか「美しい!」とか「素晴らしい女性だ!」と、みんなで褒め称えた。


千鶴は今まで取って付けたお世辞しか聞いたことがなかった。この時も、そのようだったが、多人数に1度に言われたので、驚きのあまり、その場所に座り込んでしまった。


30人ものバイト戦闘員たちのモーション攻撃は、千鶴の頑強な精神を瞬く間に打ち崩した。


楓梨が「普通、こういう時、私でしょう?信じられないわ!」


健も阿蘭も、自分たちの耳を疑っていた。

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