第168話
翌日のことだった。昨日、健に、気持ちだけの1000円をもらった屈辱の頭領だった。昨日の怒りを今日、晴らしてやろうと企んでいた。この日、頭領は、広い空き地にエコーズ4人を呼び出していた。
いつもの戦闘員は「頭領!なんですかこれは?」と頭領に尋ねた。
頭領は「これは、ワシが作った巨大ドローンだよ!今日こそ、あいつらを一網打尽にしてやる!」と宣言した。
いつもの戦闘員は「こんなのどうやって、動かすんですか?」と、またしても頭領に尋ねた。
頭領は「このドローンには、ワシが自ら乗って、エコーズに体当たり攻撃してやるんだ!まず、エコーズに、このドローンを見せて、度肝を抜かせてやる!ハハハハハ!」と自慢げに笑った。
いつもの戦闘員は「どうやって、このドローンを操縦するんですか?」と質問した。
頭領は「それは、おぬしがこのコントローラーで操縦するんだ!」とドローンのコントローラーを手渡した。
いつもの戦闘員はコントローラーを受け取った。そして頭領に「そんなこと僕ができますかね?僕、なにやるにも不器用ですよ!頭領みたいに器用じゃないですし・・・。」と一応、操縦するのを遠慮した。
頭領は「大丈夫だ!このボタンのやじるし通りに押せば、すぐ動くよ!小さな子供でもできるぐらい簡単だからな!心配するな!」と説明した。
いつもの戦闘員は「それでしたら、いけそうです!やってみます!」と少し自信を取り戻した。
続けて、いつもの戦闘員は「しかし、なぜ、頭領がドローンに乗る必要があるんですか?」と尋ねた。
頭領は「ドローンで体当たりし、乗っているワシの偉大さにエコーズのバカ共が気が付くだろう!」
いつもの戦闘員は「なるほど!しかし、危険なので、僕としては、やめてほしいんですが・・・。」
頭領は「大丈夫じゃ!ワシを信じてくれ!」
いつもの戦闘員は「危ないので、十分に気を付けてくださいよ!」と忠告した。
頭領は「よし!わかった!では、エコーズが来たら、よろしくな!」と言って、いつもの戦闘員に託した。