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第166話

この日、頭領と、いつもの戦闘員は、いつでも小料理屋に来ていた。2人は、注文したエビフライ定食を待っていた。


健は元気がなかった。異世界での小料理屋の売り上げ金が異世界硬貨で、収入にならなかったからだ。


阿蘭が健に「健、頑張って売り上げを増やして、異世界での損を取り戻そうぜ!」と励ました。


戦闘員は「クレーンゲームで、あいつら、はしゃいでいたくせに、店に帰ると途端に売り上げの話ですね!それに、健のやつ、異世界で、利益減になったようですね!」と頭領に、ひそひそとささやいた。


頭領は「異世界に関しては、全面的に、ワシが拾った石のためになった結果だ。ワシのせいだ。」と一応、自分の非を認めていた。


戦闘員は「頭領、そんなに気にすることありませんよ。」と言いながらも「でも、いつでも小料理屋が潰れちゃうなんてこともあり得ますよね?でも、異世界に行っていた日にちは数日間だったので、大したことはないでしょうね?」と頭領に確認するように尋ねた。


頭領は「ワシの責任だ・・・。」と、またしても暗かった。


戦闘員は「頭領!どうしちゃったんですか?その暗い考え方。いつもの頭領らしくないですね。」


頭領は次に行動を起こした。


自ら厨房に行って、自分から皿洗いをすることを健に提案した。


それを聞いた戦闘員は「えええええええ!!!」と驚いた。


健は「社長さん、そんなこといいですよ!ゆっくりお席で、くつろいでください!」と頭領に静止した。


頭領は健に「いや、異世界で世話になったのに、このままではワシの気が済まない!」


健は「異世界でも手伝ってくださったので、十分ですよ!」


頭領は戦闘員に2人で、皿洗いをするのをうながした。


そして、頭領と戦闘員は、皿洗いをした。


頭領と戦闘員は、真面目で洗った皿は次々とピカピカになった。


健は「社長さん、とっても綺麗に洗えてますよ!僕たちなんかより、よっぽど上手ですよ!いやぁ~、驚きました!」


初めは恐縮した健だったが、あまりにも2人がリズミカルに皿を洗って、そのうえ、上手なので、すっかり甘えてしまった。もちろん、1枚も皿を落として割るということもなかった。


頭領と戦闘員は、洗うのが上手なのも、元々クリーニング屋なので、洗うということに、抵抗がなかった。皿を洗うのも上手なはずだった。

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