第163話
頭領と戦闘員は、エコーズのフィギュアを持っている男の子3人の行方を目で追った。そして、後をつけて行った。
3人は、ショッピングモール内のゲームセンターに入った。
頭領は「ここで、あのフィギュアのゲームがあるんだな。」と言って、確信した。
ガラス越しで、ゲームセンターを見た。透明なので、中が見えた。
戦闘員が「頭領!健たちがゲームやってますよ!クレーンゲームです!」と頭領に伝えた。
頭領は「なんだと!けしからん!あいつら、異世界に行って、帰ってから、すぐまた遊んでるんだな!けしからんやつらだ!なってない!店の売り上げの遅れを取り戻そうとは思わないのかな?ふざけたやつらだ!」と呆れ顔だった。
頭領は、かつてから、健のことをいつでも小料理屋の売り上げ追求バカと評しているのに、今まさに自分こそ、売り上げ増加をしていない健を批判して、なんだか、ちぐはぐだった。
戦闘員は「しかし、その発端は、うちの石でしたけどね・・・。」
頭領は「それもそうでした!」と素直に非を認めた。
戦闘員は「健たちは、さっきの小学生が持っていた景品を取ろうとクレーンゲームをやってるんじゃないですか?エコーズが景品になってるんじゃないですか?」
頭領は「確かに、興味あるな!しばらく待つとしようか?」と戦闘員に提案した。
戦闘員は頭領に賛同し、しばらく、健たち4人が帰るのを待った。
頭領と戦闘員は、待ちくたびれていた。2人は、ヤンキー座りをやっていた。