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第159話

健たち4人と頭領と戦闘員が異世界に来た翌朝のことだった。


健が2階の廊下で、頭領と戦闘員を見つけた。健は「おはようございます!下に朝食を用意しておきました!料金はサービスですので、気にしないでください!」


それに応えるように頭領は「おはようございます!ご厚意に甘えさせていただきますね!」と、しおらしく健に言った。


健は、サービスと言いながら、どこかの部分で、損失を取り戻そうと目論んでいた。


異世界に来てまで、売り上げに関することは、どこまでいっても忘れない、売り上げ尊重思考バカの健だった。


頭領と戦闘員は階段で1階に降りた。


1階は、いつでも小料理屋だった。楓梨が席に案内した。


楓梨は「おはようございます!社長さん!朝食を食べて、元気出してくださいね!」


頭領は「異世界で、不安だけど、可愛い楓梨ちゃんと一緒なので、なんだか安心だよ!」


戦闘員も「僕も同様です!」と、すかさず同調した。


楓梨は「そう言っていただくとうれしいです!私も不安ですが、日本に戻れるまで頑張りましょう!」と笑顔で応えた。


テーブルには食事が用意されていた。鮭の塩焼きに卵焼き、それに、ほうれん草のお浸し、そして、ご飯に味噌汁だった。


頭領と戦闘員は「いただきます!」と言って、食べ始めた。


頭領は「異世界なのに健君、丁寧に朝食を作ってくれたね!卵焼きも中がほどよい柔らかさのだし巻きで、塩鮭も、ほんのり塩味で、いいね!ほうれん草のお浸しも柔らかくって、いい感じだなあ。豆腐の味噌汁は麦味噌の味噌汁で、甘さがあって、うまいね!」


戦闘員は「よく、異世界で、こんな料理を作れましたね!天才ですね!」と褒めていた。


2人は異世界での朝食をのんきに楽しんでいた。


健は阿蘭に「異世界で、なにか食材があるかもしれないので、朝食が終わったら、探検がてらに、仕入れに行ってみようぜ!」と誘った。


阿蘭は「じゃあ、俺も仕入れについて行くよ!」


健と阿蘭は、しばらくして、仕入れに出かけた。


すると、意外と短時間で、戻ってきた。


健は楓梨に「意外と商品があったよ!」と報告した。


楓梨は「へぇー!あるもんですね!化粧品もあるかしら?」


楓梨は、やはり生活感に乏しかった。


そして、夕方になった。


異世界のいつでも小料理屋の開店時間になった。


頭領と戦闘員は居候いそうろうのうえに、タダ飯では申し訳ないと思い、2人で相談して、いつでも小料理屋の店を手伝うことにした。


頭領は「健君、ワシたち、君たちに世話になって申し訳ないから、いつでも小料理屋の雑用係をさせてください!」


頭領は、自ら手伝うことを買って出た。


健は「いいえ。いつも、店に来ていただいているお客様ですから!それに、うちの責任で異世界に来てしまったので、気にしないでください!ゆっくりしてください!」


頭領は「そんなこと気にしないで、客だと思わないで、用事を言ってください!」


頭領は、自分が拾った石のために、たぶん異世界に来たのだと責任を感じていた。悪の割には、小心者だった。


健は、頭領があまりにも手伝うことを自ら進んで言ってもらえたので、それに応えることにした。2人が真剣なので、好意に甘えることにした。


健は、最初、気持ちだけを受け取ったが、頭領の熱意に負けた。


頭領と戦闘員は、フロアーで、案内係や配膳係を買って出た。


2人は、慣れないながら、奮闘していた。


こうして、エコーズの健たち4人とデビルグリードの頭領と戦闘員は、いつでも小料理屋で団結していた。

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