第157話
異世界人の客が支払いをしようとした。健は「1500円です。」と言った。
異世界人は「ああ、そう。うまかったよ!」と言って、銅貨3枚を健に渡した。
健は「ありがとうございました。」と言って、銅貨を受け取った。
健は阿蘭に「異世界人が銅貨3枚置いて行った。500円玉の大きさの硬貨だぜ。」
阿蘭は「ちょっと見せて。」と言って、健から銅貨を受け取った。
阿蘭は「500円玉の大きさにそっくりだな。しかし、それにしても、元の日本に帰れないな。」
健は「どうなるんだろう?これからどうすればいいんだろうか?」
阿蘭は「それにしても、お客は、よく来るな。うちの料理が異世界人にも通用するんだな。」と余裕の発言をした。
席に座っている頭領と戦闘員も困っていた。
頭領は戦闘員に「クリーニング、溜まっているのに、帰れなかったらどうしよう?」
戦闘員は「まあ、なんとかなるでしょう!」と頭領を励ました。
この日、異世界人の客は、全て帰って行った。
客として残っているのは、頭領と戦闘員の2人だけになった。
健が頭領と戦闘員の近くにいた。
頭領は「健君、ワシたち、どこに帰ったらいいんですか?」と尋ねた。
健は「本当にそうですね。うちに来てこうなったんですから、日本に帰れるまで、うちに泊まってください。」と、いつでも小料理屋に泊まることを勧めた。
頭領は「申し訳ないけど、お願いするよ!健君!」と健の好意に甘えることにした。
こうして、この日から、正義のヒーローと悪の組織・デビルグリードとの奇妙な同居生活が始まった。