第145話
翌日、頭領と戦闘員たちと新しい怪人のドラキュラ怪人が空き地でエコーズを待っていた。
いつもの戦闘員は「頭領!またしても、今日も、エコーズは遅いですね!今日も、いつでも小料理屋の売り上げの討論に熱中しているんでしょうかね?いい加減にして、エコーズに全力を注ぐということを考える暇も余裕もないようですね!」
頭領は「そうだな!エコーズ一丸となって戦いに挑んで来い!さすれば、デビルグリードが一網打尽にして成敗してやる!そのために、今日はドラキュラ怪人まで、造ってきたぞ!怪人1体造るのに、かなりの資金がいるんだ!資金調達のために、もっとクリーニング店とコインランドリーの顧客を増やさないとな!売り上げが伸びないしな!」と古臭い言い回しと現実的な言葉だった。
いつもの戦闘員は「頭領!なんだか、後のコメントは健がいつも言っている店の売り上げを伸ばさないといけないというセリフになってませんか?」と尋ねた。
頭領は「あっ!しまった!いかん!いかん!健の店に行ってたら、あいつが店の売り上げを伸ばさないといけないということばっかり厨房から聞こえるから、いつの間にか、ワシの頭に売り上げを伸ばすという事柄がインプットされているんだなあ!気を付けないとな!」と自らを戒めた。
いつもの戦闘員は「頭領!これは、自然に話し方や口癖が似たりする“ミラーリング”ですよ!気を付けないと!僕たちも、ミラーリングされないように、エコーズの情報をしっかり盗まないといけませんね!」と提案した。
頭領は「ミラーリングか・・・。それにしても、情報取りは、なんだかスパイものみたいだな!ワシは、イケメン上司で、イケメンの部下のおぬしと共に、スパイの仕事を実行する関係・・・なんちゃってね!」
いつもの戦闘員は「おおー!いいですねー!頭領のことをボスなんて呼んだりして、そんなのもアリですね!」
頭領と、いつもの戦闘員は自分たち2人が、いつでも小料理屋に、イケメンのスパイの潜入のように思って、盛り上がっていた。