第143話
コウメさんは頭領に後でインタビューに来ると言って、一旦、引き上げた。
頭領は、この日、用事があったので、食事だけにした。楓梨に、ミートドリアとポトフを注文した。
戦闘員は「頭領、この店はいろんな料理を置いてますね。今日のも楽しみですね。それにしても、あの、ばばあネットステーションってやつは配信の割にはラジカセでしたね。昭和や令和が入り組んでいるようですね。笑わせているんでしょうか?たぶん、予算でしょうね。まあそんなことはどうでもいいですが。ところで、どうやって、次のインタビューに答えるんですか?」と尋ねた。
頭領は「インタビューだが、まずは、エコーズという名目だけ正義の団体があって、いつもやる気なしの不真面目な連中を悪の組織のデビルグリードが正して討伐している設定なんかをばばあネットステーションに提供するというのも一案だな!ワシは、デビルグリードから聞いたように伝えたらいいんじゃないか?」と戦闘員に提案した。
戦闘員は「ナイスアイディアです!!!素晴らしいお考えです!それと、こんなのもどうですか?いつも戦いには遅れてきて、そのうえに、息せき切ってデビルグリードにやる気のないところを見せて平気でいるエコーズを紹介したら、戦士運営団体もエコーズから手を引くでしょうね!」と提案した。
頭領は両手で拍手した。頭領は「おぬし!名案じゃ!なかなか冴えているな!ワシの提案と合わせて、ダブル作戦でいこう!では、前祝いだ!今日は急ぐから、ゆっくりアルコールが飲めないので、コーラを頼んで、祝杯をあげよう!」と、うれしそうに言った。
頭領は近くにいた千鶴に愛想よくコーラを2杯追加した。
千鶴にまで笑顔を振りまいた。
千鶴は、この日、頭領が自分に対して、あまりにも上機嫌だったので、驚いていた。頭領は自分と戦闘員が名案を思い付いたのがよっぽどうれしかったせいか、相手が千鶴でも異常に愛想がよかった。