第140話
爆弾怪人は、頭領の指示通り、口から爆弾を1個吐いた。その爆弾は、コロコロと転がり、エコーズ目掛けて、転がっていった。
頭領は「やったぞー!」
いつもの戦闘員は「おっ!意外と調子いいですねー!調子よくなりましたよ!僕の心配し過ぎでした!」
爆弾は、楓梨の側まで転がった。楓梨は「キャーーーーー!!!!!」と悲鳴をあげたものの、爆弾がどこに行くかもわからず、しかも、爆弾だけに、触ることも怖かった。
爆弾は、楓梨のいる場所の近くに、捨てられてあった缶コーヒーの空き缶があった。その缶に当たって、爆弾は逆に頭領と戦闘員たちのいる所に、Uターンして、戻ってきた。頭領と戦闘員たちのいる陣地内に転がってきた。
頭領は「あ!あ!あー!来るなー!」
いつもの戦闘員は「敵は、あっちだー!」と頭領と共に、他のバイト戦闘員たちと逃げ回った。
爆弾は、“ドッカーーーーーン”と勢い良く、頭領の陣地内で、爆発した。
頭領と戦闘員たちは思わぬ展開になり「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」と悲鳴を上げた。
頭領はフラフラになりながら「エコーズ、運がいいな・・・。覚えておけ!」と大きな声で叫んだ。
健は「ワーハッハッハッハッハッハッ!!!」
頭領は「クソー!!!爆弾が、戻ってきて、逆に自分たちのエリア内で、爆発するとはな!思ってもみなかったぞ!」
爆弾怪人は、頭領の“エリア”という言葉に反応した。
爆弾怪人は「陣地エリアではスマホの電源をお切り下さい。その他のエリアではマナーモードに設定のうえ、通話はお控え下さい。」と、またしても誤作動だった。
いつもの戦闘員は「爆弾怪人も本調子ではないですね。」
頭領は「よし!仕切り直しだ!帰ろう!今日は、たまたま調子が悪かっただけだ!」
いつもの戦闘員は「御意にございます!」
頭領は、爆弾怪人を連れて、戦闘員たちと全員で消えた。