第139話
健は「こちらも、生活が、かかっているんだ!とにかく忙しいんだ!下ごしらえの途中で来てやってるんだ!帰ってからも、やることが、山積みなんだぞ!来てもらって、有り難く思え!」と抗議した。
健は恩着せがましく、ここに来てやったと言わんばかりの横柄な態度だった。
頭領は「今日もやっぱり変身の名乗りもないな!張り合いもないけど、ワシは今、気分がいいんだ!まあ、許してやる!寛大なワシに、礼を言え!」と罵った。
エコーズとデビルグリードのリーダーたちは、言葉で応戦していた。
いよいよ、頭領は、爆弾怪人に命令した。頭領は爆弾怪人に向かって「爆弾怪人!エコーズに攻撃しろ!爆弾を吐けー!エコーズを倒せー!」と命令した。
爆弾怪人は「ピンポンパンポン、ピンポンパンポン、ただ今、わたくし、爆弾怪人は、爆弾攻撃位置に到着しました。デビルグリードの味方の方は、危ないので、陣地の内側まで、お下がりください。」と、まるで、セリフを読んだようだった。
それを聞いて、いつもの戦闘員が「頭領!なんかおかしいですよ!爆弾怪人、電車の放送案内みたいなことを言っていますが、爆弾怪人、本当に大丈夫でしょうか?なんか調子が悪そうですよ!僕の勘違いならいいんですが・・・。」と心配そうだった。
頭領は「まあ大丈夫だろう。この間のフランケンシュタイン怪人のことがあったから、しっかり修理しておいたから大丈夫だろうとは思うぞ・・・。たぶん・・・。」
頭領は、いつもの戦闘員を安心させるように言ったものの内心、一抹の不安を隠せなかった。