第13話
翌日、いつでも小料理屋の料理の下ごしらえをしていた健と阿蘭だった。
鏡を見ながら、阿蘭がポーズをキメていた。「昨夜、工務店の社長さんが俺のこと、褒めていたと健から聞いて、感激したよ!アイドルグループの男性だなんて言われて、うれしくてね!そんな風に見られてたら、店に出てて、緊張しちゃうな~!」と、うれしがっていた。
健も「やる気になってくれて、うれしいよ!売り上げも伸びそう!」と言いながら、うれしそうに料理の下ごしらえをしていた。
その時、楓梨と千鶴が2人で出勤してきた。
楓梨が「そこの公園でデビルグリードが暴れてるみたいですよ!」
健は「ええ~~~。せっかく売り上げが伸びるような感じがして、やる気十分なのに、デビルグリードと戦ったって、売り上げに関係ないしな~。」と、つまらなさそうに言った。
楓梨が、なだめるように「戦士運営団体との提携は、どうするんですか?」と健に尋ねた。
健は「戦士運営団体から毎月、スズメの涙のバイト料だって出てるしな。」続けて「仕方がないから、みんなでボチボチ行こうか?」と自分に言い聞かせるように、3人を戦いに行くように、しぶしぶ誘った。