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第137話

たまたま、健が近くの他の席にいた。頭領と戦闘員は昔の思い出話をして、感情にひたっていた。


健は、その用事が済むと戦闘員が泣いているのに気が付いた。


健は「どうかされましたか?あっ!辛さ増強のスパイス、辛かったですか?」と尋ねた。


健は、頭領の昔話で、戦闘員が泣いているのをスパイスのせいだと勘違いした。


戦闘員は「気にしないでください。僕は、むせただけです。」と軽く健に誤魔化(ごまか)した。


頭領は健に「ところで、この前の大人のお子様ランチも、うまかったけど、この大人のお子様ランチ2も、かなりうまいね!」続けて「しかし、つかぬ事を聞くけど、この大人のお子様ランチ2、フランクフルトやエビフライまで入って、採算取れてんの?」と尋ねた。


健は「大丈夫ですよ!フランクフルトは社長さんたち、お2人だけです!他のお客様はウインナーです!エビフライも小さいのですが、社長さんたち、お2人には特別、大きいサイズをお出ししています!」と頭領に説明した。


健の説明を聞いて、2人は、うれしかった。そして、感激した。


頭領は健に「ありがとう!健君!」と感謝した。戦闘員も健に「ありがとうございます!」と、お礼を言って返した。


健は頭領と戦闘員が、あまりにも感激したので、驚いた。


健は「いつまでも、このいつでも小料理屋をごひいきにお願いいたします!」と言って、健は深々と2人に頭を下げて、厨房に戻って行った。


この後、健は感謝の気持ちとして、頭領と戦闘員にコーヒーを無料でサービスした。


頭領が戦闘員に、しみじみと「今日は、いい日になったのう!あの売り上げ追求バカの健がコーヒーを無料にするとは!あっ!そういえば、前にもサービスあったが、その後、帰宅途中に雨になったな!今日も雨が降りそうだな!」


戦闘員は「はい!頭領のお話を聞かせていただいて、幸せ者です!おまけに、コーヒーや、それにフランクフルトと特大エビフライで、うれしかったです!」


コーヒーとフランクフルトと特大エビフライが、自分たちだけにサービスされていることに、心が打たれた頭領と戦闘員だった。そして、頭領の予想が的中して、やっぱり雨が降ってきた。

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