第133話
大人のお子様ランチ2は、まず、エビフライ、鶏もも肉のから揚げにタルタルソースがかかっている。炒められたフランクフルトにオムレツカレーライス、添え物の千切りレタスの豪華ランチだった。辛さを増強できるスパイスボトルも添えられていた。
頭領は「豪華!」と言うと、すぐに食べだした。箸で、エビフライを食べた。「さっくりして、うまいね!エビがプリプリ!パン粉がカリッとしている!よし、次は、から揚げにも挑戦だ!」と言って、から揚げを食べた。「このから揚げ、黄金色で、これだけでも醬油の香ばしくて、いい匂いで、揚げられていてうまいのに、さらに、一層、白いタルタルソースがブレンドして、いいなぁ!」
戦闘員は「頭領!このフランクフルト、うまく焼けてますね!大盤振る舞いですね!普通、ウインナーですよね?採算取れるんでしょうか?店、やめられたら困りますもんね!」
戦闘員は、いつでも小料理屋の利益のことを心配していた。
頭領も「本当にそうじゃな!健に何気なくアドバイスしておかないとなあ!」と同じように思った。
頭領と戦闘員は、いつでも小料理屋の存続を意識していた。
頭領は「このオムレツは、トロっとしていて、口に入れると、まったりとして、うまい!カレーライスと混ぜ合わせて食べても2種類の味が仲良ししている!添えられた千切りレタスもカレーをつけて食べると、うまい!」と絶賛した。
頭領と戦闘員は、この日も、肝心の情報収集をそっちのけで、大人のお子様ランチ2を堪能していた。
戦闘員は、採算取れないと店が存続できないのを心配したり、頭領は頭領で、利益を考えて、健に、アドバイスするとか、2人共、敵ではなく、健の味方寄りだった。この日も、食事をしているだけで、なんのために来ているのか意味がなかった。