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第127話

話は、エコーズとの対決に戻る。


頭領は、エコーズに「いつも通り、遅かったな!かなり待ったぞ!待たせてすいませんの詫びもないのか!おまけに今日も名乗りもない!戦う気があるのか!腰抜けエコーズ!」とエコーズにやる気を出させるように罵倒した。それぐらい健たちは、やる気がなさそうだった。


4人とも、一応、構えた手は力もなく構えて、てんでに、あちこち、よそ見をしたりしている。緊張感がまるでない。呆れた正義のヒーロー団体だった。これでは、頭領の言う通りだった。


今日こそ、勝てると確信した頭領は「よしっ!爆弾怪人!エコーズに向かって、爆弾を吐き出せー!」と勢い良く爆弾怪人に命令した。


爆弾怪人は「はい!かしこまりました!頭領!」と、やる気満々だった。エコーズ目掛けて、爆弾を口から吐き出した。思ったよりも、吐き出した爆弾は、かなりのスピードだった。


例えて言うなら、この爆弾は、野球の痛烈な強くて速いゴロのように、爆弾の軌道やバウンドを読むことは、不可能に近かった。


爆弾は一発、健の立っている付近で爆発した。“ドカーーーーーン”と大きな爆発音がして、爆弾が破裂した。


しかし、健の位置からは少し距離があったので、ややれた。


健は、爆弾が転がってきて、どこで爆発するか、見当がつかず、その場に立ちすくんでいた。健は、その爆弾の威力もあり、ただ震えていた。元暴走族あがりの阿蘭でさえも今度はどこに転がってくるのかわからず、おびえていた。楓梨は、今にも泣きだしそうだった。千鶴は負けず嫌いの性格のためか頭領に向かって歯ぎしりをしていた。ある意味、すごいやつだった。


この日、敗北気味のエコーズとは打って変わって、デビルグリードは、喜び合っていた。いつもの戦闘員は「おめでとうございます!」とかバイト戦闘員は「エコーズも終わりです!」と口々に言い合って、頭領を祝福した。皆で、拍手したり、歓声を上げ、盛り上がっていた。

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