第125話
頭領と戦闘員は、アイスクリームの盛り合わせを食べた。
頭領は「アイスクリームはバニラアイスとストロベリーアイスのコンビだなあ!生クリームがトッピングされ、イチゴとラズベリーが添えられているな!イチゴとラズベリーが甘酸っぱいね!しかし、2種類のアイスクリームと甘い生クリームが、フルーツの酸っぱさを中和されているぞ!あ~幸せ!」と戦闘員にアイスクリームの盛り合わせについて食べた感想を述べた。
戦闘員は「その通りですね!うまく取り合わせていますね!しかし、頭領!このアイスクリームの盛り合わせですが、気のせいかアイスクリームの大きさが普通より小さく感じるんですが・・・。もしかしたら、アイスクリームをすくう道具のアイスクリームディッシャーの大きさが小さいんじゃないですか?以前、他の客は、確か、これよりアイスクリームは、もっと大きかったはずですよ!ひょっとしたら、これがエビ増量と値段の高いチェダーチーズのしわ寄せがいきなりきたんじゃないですか?」
頭領は「確かに、以前、客のアイスクリームを見た時は、大きいなと感じたぞ!おぬしの言う通りだな!それが、健だな!どこまでも売り上げの利潤を追求するやつだ!アイスクリームディッシャーとやらも本当は大きいサイズを所持しているのに、わざと小さいのに換えたんだな!それが健というやつだ!なんという、ケチ臭いやつなんだ!」
健は、エビとチーズで、サービスする一方、アイスクリームでケチらせていた。それで、利益のバランスをとっていた。
気を取り直した戦闘員は「しかし、このデザートの盛り合わせのように、あの4人、これから、しっくりいくでしょうか?」と頭領に質問した。
頭領は「おぬし、あの4人とデザートをうまく比較したな!確かに、ワシが言った、このアイスクリームの盛り合わせの中和のように、エコーズ4人は、今まで通り、仲良く混ざり合えるかは、疑問だな!千鶴のやつ、楓梨のことで、予想以上に、頭にきていたな!好きな相手に、あれだけ好かれたら、本望だが、嫌いな相手に、異常に好かれたら、やはり迷惑だろうなあ!楓梨は、千鶴と出会って、災難と諦めるしかないだろうな!これも運命だ!」と他人事なので、平然と語っていた。
頭領も戦闘員も、当然のことながら、自分の身に降りかかったことなら、釈然とはしないだろう。
戦闘員は「どうなるのか、お楽しみですね!千鶴の出方次第では、エコーズもどうなることでしょうね!先行きが見えませんね!」と頭領を喜ばせた。
頭領は「これからが、見ものじゃのう!楓梨と千鶴の展開次第で、エコーズがどうなるのか、ワシたちは、高みの見物をさせてもらおうか!あの2人の動向が楽しみじゃ!」と戦闘員に余裕の言葉だった。
近くにいた健が頭領に「いかがでしたか?アイスクリームの盛り合わせは?」
頭領は「うん。うまかったよ。だけど、すぐに食べちゃったよ。」
健は「そうですか!よかったです!プチサイズですがお口に合ってよかったです!」と言って、すぐに頭領から離れた。
健はプチサイズという言葉で誤魔化した。
戦闘員は「呆れますね!なにがプチサイズですか!物も言いようですね!健のやつ、エビとチーズをアイスクリームで相殺しやがって!ふざけてますね!健のバカ、バレたと思って、冷や汗かいてましたよ!たまには、お灸も必要ですね!」
頭領は「まあ、おぬしが怒るのも当たり前だ!とりあえず、アイスクリームの盛り合わせの敵討ちは、次の戦闘で、目に物見せつけてやるぞ!」
戦闘員は「次の戦闘は、楽しみですね!期待できますね!」
頭領は「まあ、ワシに任せておけ!」
頭領は、アイスクリームの盛り合わせの敵討ちをするつもりだった。