第120話
頭領は、近くにいた楓梨を呼んだ。
楓梨は「社長さん、何か、ご用ですか?」と頭領に尋ねた。
頭領は「楓梨ちゃん、エビグラタン2人前、お願いね。」と言って頼んだ。
楓梨は「はい、ありがとうございます!」と頭領に注文を受けて、厨房に向かった。
戦闘員は「楓梨は覇気があって、おまけに、可愛いですね!千鶴とは、えらい違いですね!同じ人間でしょうか?よく考えたら、千鶴は人間とは思えませんね!あれは、地球生命体でしょうか?僕なんかが思うには、もし、地球内生物だとしたら、生物学的に、分類すると、妖怪体か、はたまた怪物体か魔物体に属するんじゃないですか?」と尋ねた。
頭領は「おぬしも、詳しいな!学者肌だな!御見それしました!専門知識のないワシの見解で、申し訳ありませんが、ワシが思うには、ひょっとしたら、こういうことも、あるかもしれないぞ!おそらく、あれは、宇宙人が、千鶴を改造人間にしたり、はたまた、改造怪人に改造したんじゃないかな?と、ワシは、にらんでるんだ!」と言って笑った。
頭領と戦闘員は、千鶴を肴にしてビールを飲んでいた。
少し離れた場所で、千鶴が楓梨に何か話しかけたようだった。千鶴は他の者に対しては、無愛想だが、楓梨に対しては、少しだけ笑って話す癖があった。そして、楓梨も千鶴に話しかけられると、愛想笑いで、返していた。いつも通りの対応をしているにも関わらず、この時は、楓梨は千鶴に対して、やや無視し、苦笑いをした。
これを戦闘員は見逃さなかった。