第119話
運ばれてきたビールを頭領は一口飲んだ。「うまいね!」と言って、次に、釜揚げしらすを食べることにした。
頭領は「釜揚げしらすは、しらすが若干塩辛く、しらすの上にある大根おろしが意外と甘く、大葉の千切りのトッピングは、独特の苦みがあるが、ゆずポン酢が、振りかけられていて、甘酢味で、大葉の苦みも消えているね!」と釜揚げしらすの一品を評価した。
戦闘員は「頭領の釜揚げしらすについての感想は、おっしゃる通りですよ!僕も、そう思いますよ!」と褒めた。
頭領は「そういえば、千鶴のやつ、次のオーダーを聞いていかなかったな!商売っ気のないやつめ!健も、売り上げを伸ばすなら、ああいうやつを辞めさせるべきだ!健は、何を考えているんだ?楓梨なら、“社長さん、次は何を注文しますか?”とか言って、可愛いうえに愛想がいい!おまけに、優しい!満腹でも、つい、次の注文をしてしまうよ!アイドル級にイケてるから、全く、困ったもんだよ!つい、散財してしまうよ!」と戦闘員に愚痴った割には、にやけていた。
戦闘員は「おっしゃる通りです!敏郎みたいにホテルマン級に丁寧で、小料理屋には、いいかもしれませんが、エコーズにいると無敵なので、やはり敏郎も、いない方がいいですね!あの千鶴と敏郎は、この世から、あっさりと消滅してほしいですね!誰でもいいから、地球上から抹殺してもらいたいぐらいです!そして、代わりに、エコーズと、いつでも小料理屋は、楓梨みたいなのが、何人もいると、いいですね!可愛いし、戦闘能力もありませんしね!エコーズ解散となりやすいですしね!」と頭領に言った。
頭領は「おぬしの夢は、素晴らしいのう!ワシも、楓梨だらけだと楽しいと思うよ!いつでも小料理屋では、愛想がよくて可愛いし、戦闘でも、弱くて、こちらにとっては、プラス材料だ!いつでも、どこでも、楓梨なら喜んで、受け入れるよ!あんな可愛い敵がいたもんだな!癒しのペットにしたいぐらいだね!楓梨なら敵でも最高!」と戦闘員に同調した。
頭領と戦闘員は、勝手なことを言いまくって、2人で楽しんでいた。