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第１１８話

千鶴が頭領たちがオーダーした品物を運んできた。

千鶴は敏郎と交代して、いつでも小料理屋とエコーズに復活していた。

千鶴は「ビールと釜揚（かまあ）げしらす、お持ちしました。」と、いつも通り、暗い重い口調だった。

頭領は暗い千鶴に「千鶴ちゃん、久しぶりだったね。大変だったね。おばあちゃん、元気になってよかったね。それと、おじいちゃんには、お世話になりました。ありがとう。」と、心にもなく、お愛想で言った。

千鶴は頭領に「私の代わりに祖父が、お世話になりました。ありがとうございました。祖父が、また、お世話になることがあったら、また、その時には、よろしくお願いします。」と頼んだ。

頭領は、千鶴が行ったのを見計らって、戦闘員に「千鶴が戻ってきたのも、うるさいが、あいつが言うように、再び敏郎が復帰するのも、うるさいもんだな。」と、いかにも苦々しいような言い方だった。

戦闘員も「はい！そうですね！あいつら２人、嫌われた家系ですね！それにしても、千鶴の言う“祖父が、また、お世話になることがあったら、また、その時には、よろしくお願いします。”というフレーズは、恐ろしいですね！なんだか、念を押されているように感じますよ！千鶴って、恐ろしく、暗い話し方じゃないですか！そのうえ、その言葉通り、敏郎が復帰するのではないかと、恐ろしく感じましたよ！あ～～～恐ろしい！」と頭領に吐き捨てるように愚痴った。