表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

114/188

第113話

それから数日後の、ある公園でのことだった。エコーズ4人は、いつも通り、頭領たちを待たせていた。


いつもの戦闘員は「頭領!あそこで、バイト戦闘員たちと遊んでいる小さい少年は、誰ですか?」と頭領に尋ねた。


頭領は「ああ!その辺で、お母さんと遊んでいた幼稚園児みたいだけど、お母さんが、買い物に行く間、ブランコの遊戯で待っているように言われたらしいな!お母さんも自転車で行った割には、買い物時間が長いみたいだな!子供を置き去りにして、1人で待たせて心配じゃないのかな?それで、ワシは、とんでもなく悪いことを思いついたんだ!あの幼稚園児を人質にしようと思ってな!エコーズを呼び出して、これから、いじめてやろうと思ってるんだ!」と、いつもの戦闘員にプランを話した。


いつもの戦闘員は「さすが!頭領ですね!人質がいたら、エコーズも、手を出せないでしょうね!これは見ものですね!ワクワクしますね!」と頭領を褒め称えた。


続けて、頭領は「どうやって、幼稚園児をいじめようかのう?幼稚園児を木に張りつけたり、身体を踏みつけたり、もしくは、身体をロープでクルクル巻きにして、いじめてやろう!エコーズのやつら、イライラして、ワシのこと、嫌うだろうな!フフフフフフ・・・・・・。とめどなく悪の血が目覚めたワシじゃ!止めても無駄じゃ!どうしたって止まらない!」と人の悪そうに笑った。


頭領の語りを聞いた、いつもの戦闘員は「キャー!怖い!聞くだけで、身震いがしますよ!恐ろしくて、聞くにえません!助けてください!」と言うと、両手で、両耳を隠して、その場に、身震いしながら、首を振って、イヤイヤという動作で、聞きたくないようだった。そして、ヘタヘタと、その場に、力が抜けるように、座り込んだ。


かなりの演劇部だった。


頭領は「そんなに怖いか?恐ろしいか?やっぱり、ワシは、悪魔の帝王だな!!!」


悪を確認できて、頭領は、満足そうだった。


いつもの戦闘員は、オーバーともとれるぐらいの、かなりの恐ろしい芝居だった。いつもの戦闘員の演技こそ、恐ろしいものを見たり聞いたりした時の状況そのものだった。いつでも小料理屋で、頭領と、お相伴(しょうばん)したいがために、迫真の演技だった。ある意味、生活の知恵だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ