第102話
バイト戦闘員たちは、エコーズに、いつもより、長く待たされていたので、寝転がっていたり、ヤンキー座りや三角座りをして、待ちくたびれていた。
やっとエコーズが到着したので、いつもの戦闘員は、直ちに、バイト戦闘員たちに戦闘準備を指示した。
いつもの戦闘員の命令に従い、彼らは、任務に就いた。構えは、両手をグーにして、膝を曲げたり、腰を曲げたりした。エコーズの攻撃に対し、迎撃や反撃を想定した。もちろん、主体は、攻撃モードで戦闘態勢に入った。
緊迫した雰囲気が漂っていた。
一方で、エコーズの敏郎は、やはり、この日も、阿蘭に背負われていた。そして、敏郎は、阿蘭の背中から降りた。
頭領が「待っておったぞ!いつも通り、遅いな!今日も、ずいぶんと待ちくたびれたぞ!まぁ、それがお前らだからな!たまには遅れてきたので申し訳ありませんでした、と謝ったらどうだ?ま、謝っても許してやらないからな!全く世間知らずの団体だな!そんな礼儀知らずが正義のヒーローとはな!情けない限りだ!それに、いつも通り、名乗りもない!ま、いっか!今日、デビルグリードが勝利の日になるので、気分がいいんだ!エコーズ!お前たちは、今日で終わりだな!ハ・ハ・ハ・・・。」と、愉快そうだった。
それほど、修理したフランケンシュタイン怪人は、自信作であった。この時までは・・・。
健は「言いたいことをほざくのはここまでだ!正義のヒーローのエコーズをなめるなよ!」と一応、反論した。
健は健で、いつでも小料理屋の下ごしらえがまだ残っていたので、こんなことに付き合わされて、イライラしていた。
敏郎は、先日、フランケンシュタイン怪人に、愛用のスティックを折られたので、この日、背中に、新しいゲートボール用のスティック2本を紐でくくりつけて用意していた。そして、紐を外し、両手で二刀流に、構えて、スタンバイしていた。今度こそ折られないように、やる気十分だった。