第99話
頭領は「すっかり話し込んで、飲むのと食べるのが遅くなってしまったなあ!すまんのう!」
戦闘員は「頭領、何をおっしゃるんですか!すまんのうなどと謝らないでください!僕は頭領と、こうして、一緒にいるだけで、楽しいんですから!いつも、こんな役立たずの僕をいつでも小料理屋にお連れいただいたうえに、ごちそうまでしてもらえる僕は、なんと幸せ者なんでしょう!」
頭領は「うまい!うれしいことを言ってくれるのう!いつも、おぬしが同伴で、うれしいぞ!こんなに喜んでもらえて、ワシとしては、おぬしと、ここに一緒に来て、誘い甲斐があるというものだ!」続けて「さあ、一緒に、飲んで食べよう!」
やっとテーブルに置かれた食事を食べることになった。
頭領と戦闘員は、冷たいビールを飲み、焼き餃子を食べた。
頭領は「この焼き餃子は、うまいね!生姜が、かすかに入っていて、キャベツ、白菜のみじん切りが豚肉ミンチに絡んで、餃子の皮の中で、野菜とミンチからのジューシーエキスが、加熱によって、溶けだしているな!」と妙に詳しく感想を述べた。
戦闘員も頭領に「おっしゃる通りです!餃子の具材もいいですが、焼き方も、ほどよく焦げ目がついてますね!油の使い方も適量で、蒸した水分も、うまく蒸発させていますね!火加減も、ちょうどいいようです!その餃子が、酸っぱいタレと辛いラー油で、絡み合って、いい味を出してますね!ちなみに、焼き餃子のテイクアウトを買っていく人がいますが、店で焼いたのは、やはり美味しいんですが、焼き餃子は焼きたてが1番うまいですね!こうして、店の焼きたての餃子を頭領と食べれる僕は幸せ者です!」と熱く餃子を語って、頭領に感謝した。
頭領は「おぬしも、餃子の調理について、いろいろと思い入れがあるのじゃのう!」
戦闘員は「はい!餃子を愛しているんです!」
頭領と戦闘員は、焼き餃子に関して、詳しく評価を述べていた。
戦闘員は、餃子は、焼きたてが1番だと語っているのに、話し込んでしまい、食べるのが遅くなった。餃子は、結構、冷めていた。
頭領と戦闘員は、飲んで食べている間は、しばし、敏郎のことは忘れていた。