エリア2の攻防
突破口が開かれた。
文豪は押し出される形でモンスターの巣へ。
エリア2は真っ暗。
はぐれると面倒だ。
皆離れるでないぞ!
うるさいわね。早く行きなさいよ!
ドロップが催促。
よしゴー!
文豪の合図で一斉に走り出す。
まずはすぐに捕まらないこと。
惹きつけて惹きつけて。
ウガアア!
ぎゃああ!
得体の知れない化け物の雄たけびがこだまする。
まさか何かコンタクトを取っているのか?
暗いのう。何とかならんか虫よ。
まだ私に頼るの?
いやそれは…… 確かにしかしお主も我らの仲間。無理にとは言わんがのう。
そんな言い方したら出さない訳にいかないでしょう。
さすがはティンさん。
あらあら。私の名前言えるじゃない。今度からしっかり名前で呼んでよね文豪!
ふん。気分次第じゃ!
お願いティン。私達を助けると思って。
うーん。もうしょうがないわね。これで最後よ。
ティンは光を放った。
ま…… 眩しい…… 目が眩む……
まるで夜明けであるかのように。
エリア全体を光が包んだ。
モンスターはあまりの眩しさに我を失っている。
チャンス。今よ! 今しかないわ!
よくやった虫よえらいぞ。よし皆。こ奴らを始末するんじゃ!
おう!
目が…… 目が……
ハイお疲れさま。
発散! 発散!
レイルが容赦なく発散攻撃。
後はオーレに任せろ!
キルルが新必殺技キルで雑魚どもを切り刻む。
儂も加わるぞ!
発散! 発散!
うむ。これくらいでいいじゃろ。最後はドロップ任せたぞ!
手榴弾で後始末。
よしもうそれくらいでよい。
手榴弾は残り僅か。無駄使いは命取りだ。
おい。ここは?
キルルが小屋を見つけた。
敵が潜んでるやも知れない。慎重に行くぞ!
ではそおっと。そおっと。
どう中の様子は?
うーむ。これは当たりのようじゃ。
どうする文豪?
やはりここは……
ここは?
正攻法で行くとしよう。
うん?
トントン。
扉を叩く。
侵入方法は至ってシンプル。開けてもらうが正解。
ドンドン
ドンドン
誰かいませんか?
扉が開いた。
お前は何者だ? まさか人間?
儂は文豪! 儂の話を聞け!
文豪? 人間ではないのか?
文豪はもはやカミの領域じゃ。
では魔王様なのですか?
お主は魔王を見たことは無いのか?
へい。下っ端なもので。
よろしい。では魔王から伝言じゃ。ここに居る者は速やかに外へ。
うっぎゃああ!
うおおお!
中にいた者全員を整列させる。
番号を言え!
一二三四五……
合計で五十名弱。
彼らを使わない手はない。
良いかよく聞け!
ざわざわ
ざわざわ
人間どもが反乱を起こした。早急に対処せよとのお達しだ。
うおおお!
言葉の分かる者が騒ぎ始め、やがて皆に浸透する。
良いか。奴らはお前らを真似ておる。
声だけではない。姿かたちもだ。
充分気をつけるように! 分かったな?
ヘイ!
モンスターは従うのみ。
これから我が部隊は突っ込む。
奴らは人間だ。恐れずに戦ってくれ!
以上が魔王からのお言葉だ。
行け! 戦うのだ!
モンスターを扇動。
同士討ちを狙う。
少々非情だがモンスター相手に情けは禁物だ。
部隊は旅だった。
文豪たちは後ろからついて行くだけ。
楽な展開。
さっそく衝突が起きる。
うぎゃああ!
いぎゃああ!
スライムとスライムがぶつかる。
力はほぼ互角なので相打ちとなる。
夕闇と薄闇が対峙。
もちろん夕闇が圧倒する。
今度は魔王の僕と魔王の遣いが戦う。
私は忠実なる魔王の僕。邪魔をするな!
何? 魔王様は俺を必要と言ってくれた……
同時に突っ込む二匹のモンスター。
勝負の行方は?
魔王への思いの強い方に軍配が上がった。
即ち魔王の僕の勝利。
うう無念!
戦いは続く。
文豪たちはその様子を後方から見守るだけでいい。
たまにはぐれモンスターが襲ってくるがキルを使うまでもなく発散で対応。
うじゃうじゃいたモンスターも数を減らしてきている。
一時間が経過。
戦いに決着がついた。
味方部隊の勝利。
しかし半分を一気に失った。
痛手だが元々敵なのだから仕方がない。
残った者は再び前に。
モンスターは命令には忠実だ。
疑うことを知らない。
よし突っ込め!
敵部隊をせん滅。
効率よくモンスターを排除。
味方部隊は持ち堪えたもののもう一ケタになってしまった。
どうしよう文豪?
うろたえるな。ここからが勝負じゃ!
前を行く手負いのモンスター。
最後まで戦い抜く。
よしもうよい! 後は休んでおれ!
情けをかける。
ように見えてただの使い捨てでしかない。
フィールドにはまだ多くのモンスターが残っている。
行くぞ!
おう!
雑魚とはいえ闇の力で倍以上となっては厄介だ。
発散!
キル!
発散!
手榴弾で仕上げ。
うぎゃああ!
ぎゃあああ!
切り刻め!
集団で襲われてはひとたまりもない。
はあはあ。
ふうふう。
もうダメよ……
レイルよ諦めてはお終いじゃ。
そんなこと言ったってもう発散する力が無い。
それは儂も…… とにかく諦めるでない!
発散! 発散!
もう限界。
よくやった皆。見たところもうモンスターの姿はない。
我らの勝利じゃ。
やった!
文豪はレベルアップ。
レベルが一気に97になった。
レイルもレベルアップ。
レベルが68になった。
キルルもレベルアップ。
レベルが66になった。
ドロップがレベルアップ。
レベルが29になった。
レベルアップにより皆の体力が完全回復した。
後は魔王を倒すのみ。
文豪たちはエリア1への道を探る。
続く




