表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/111

第82話 笑いすぎですよ、星乃さん


 歌い終わると、星乃はボーっと画面を見つめたままだった。

 なにやら呆けているようなので俺は声をかける。


「星乃、どうだった?」

「――へ? あぁ! すみません、ちょっと考え事をしてしまって! なんていうか、シオンにしてはあまり聞かないような曲だったので! 歌詞も何だか独特で……あはは」


 よかった、聞いてはいてくれていたみたいだ。

 退屈すぎて目を開けたまま寝てたとかじゃなくて良かった。


「知らない曲で悪かったな。でも俺はこの曲が好きでさ、星乃にも聞かせたかったんだ」


 自分を大切にする。

 成りすましていることも含めて自分は自分だ、それは悪いことじゃない。

 それが当時の俺が俺らしくいるためにたどり着いた答えであり、こうして歌詞として残していた。


 だから星乃にも自分を嫌いにならないで欲しい……。

 そう伝えたかった。


「自分の気持ちを大切に……か。確かにシスコンでオタクな先輩が好きそうな曲ですね! あははっ!!」


 しかし残念ながら、星乃の心には響かなかったらしい。

 滅茶苦茶笑われてしまった。

 そりゃそうだ、俺なんかが星乃の心を分かった気になっている方がおこがましいだろう。

 さっき俺が考えたのも全部勝手な妄想だ。

 自分と似ている気がするからって俺と同じことで悩んでいるなんて限らないじゃないか。


「あははっ! 本当に! わ、笑いすぎて涙が出てきました! ぐすっ、あははっ!」


 そう言って、星乃は瞳に溜まった涙を拭った。

 どんだけ笑うんだよ、もう号泣じゃねぇか。


「わ、私ちょっとお手洗いに行ってきますね! あ~、面白すぎて涙が止まりません」

「おう、不審者と間違われないようにな」

「先輩じゃないんですから大丈夫ですよ~。ぐすっ……」


 完全に星乃のツボにハマってしまったらしい。

 確かに、この曲自体が俺の黒歴史のようなモンだし、そんなの陽キャの前で披露したら笑われるに決まってるか。


 だけどまぁ、こんなのでも一応笑顔にはできたからいいか……嘲笑だけど。


(今のうちに会計済ませとくか、もう暗くなるから延長はしないだろうし……)


 星乃が部屋に戻ってくるのは思ったよりも少し遅かった

 コミックの販売開始から4日が経ちました!

 もう少し経つと、本屋さんの本が入れ替えられて、店員さんにお取り寄せをお願いするか通販サイトさんで購入するしかなくなってしまいますので、本屋さんでご購入予定の方はお早めにお願いいたします!


 書籍限定の特別描き下ろしは凛月とあかねのラブラブ話です!

 凛月にドキドキして、あられもない姿の妹ちゃんが見れますので、ぜひご購入を!


 引き続き、よろしくお願いいたします!<(_ _)>ペコッ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓のタイトルをクリックすると他作品のページに飛べます↓
連載版始めました!
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『【連載開始!】ライブ直前に怪我をしたアイドルの代わりにステージに立ったら、マネージャーの俺の方が大人気になってしまった件』
作品のブックマーク・☆評価お願いします!
<(_ _)>ペコッ
連載中ラブコメ!
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『山本君の青春リベンジ~学校でイジメられてた俺が努力して生まれ変わり、戻ってきてからクラスメート達の様子がおかしい件~』
作品のブックマーク・☆評価お願いします!

    
新刊!
『【漫画】クラスで陰キャの俺が実は大人気バンドのボーカルな件』
  ▼▼▼ 画像をクリックすると、書籍情報へとアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、書籍情報へとアクセスできます ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ