第75話 初めての女子とのカラオケ
制服の上着を畳んで置くと、星乃はマイクなんていらないんじゃないかという声量で早速俺を罵倒する。
「あっ、陰キャで友達のいない先輩はめったにカラオケなんて来ませんよね! でも大丈夫です! 先輩が歌えなくても私が歌いまくりますので! 先輩はそれを見て手拍子したり、私のためにドリンクの注文をしたりしてください!」
「はぁ? なんだよそれ……。めちゃくちゃ楽しそうじゃねぇか」
ドルオタ気質の俺は星乃の理不尽な提案に喜んで承諾した。
人が歌ってるのを聞いてるのもいいよね。
しかも星乃はそこらのアイドルに負けないくらいの美少女だし何の不満もない。
口は少し悪いけど……。
「よ~し、歌っていきますよ~! まずは定番、『persona』!」
さらに当然のように俺の曲である、最高か。
星乃はマイクを手に、きらめきを振りまきながら歌い始めた。
――そうして、歌を聞き続けていること二時間。
「はぁ~、これで一通り歌い終わりましたぁ~」
星乃は満足そうにソファーに仰向けになる。
ペルソニアのメジャー曲ばかりを歌い、時間はもう夕方の8時を回っていた。
「お疲れ様、ノリノリだったな。お前が頼んだ三杯目のメロンソーダ届いてるぞ」
「いや~、先輩が子供みたいに目を輝かせて手拍子してくれるからですよ。こんなに聞き上手な人初めてです。ついつい楽しく歌っちゃいました、あ~喉が痛い」
どうやら、俺のドルオタの能力が発動してしまっていたらしい。
普通に滅茶苦茶楽しんでしまった。
星乃は流石陽キャなだけあって歌い慣れていた。
惜しむらくはカラオケの音源の音質がいまいちなことだ。
くそ、生演奏とまではいかなくてもせめてウチのスタジオの音響で星乃の歌を聞きたい。
そんな贅沢を考えながら俺は自分のオレンジジュースを飲んだ。
短くてすみません!
それでも投稿した方が喜ばれるかなと思い投稿しました!
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『山本君の青春リベンジ~学校でイジメられてた俺が努力して生まれ変わり、戻ってきてからクラスメート達の様子がおかしい件~』
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