表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/111

第59話 ライブ当日

 シンクロにシティの単独ライブ『シンクロ!』当日。


 エロ本事件のせいで完全にしおりんたちに嫌われた俺は呼んでもらえなかったので1人で勝手にコンサート会場へ。


 以前、花見に容姿を指摘された事を思い出してプライベートでは俺も髪くらい整えようと思ったがやり方が分からなくてそのままヘアーワックスを持って来てしまった。

 今日、リハーサルの時にメイクさんにやり方を教えてもらおう。

 いや、それくらいメンバーでもいいか……


 琳加と蓮見は友人として最前列の特別席にご招待だ、羨ましい……。

 ペルソニアのメンバーはそれぞれバラバラで会場に来ている。

 いつもは覆面とはいえまとまっちゃうと背丈とかでバレちゃう可能性もあるからな。

 マネージャーの鈴木もここに呼んでいる、どうせリハーサルにも衣装運びとかでついてくるし。

 全員のチケットは俺の奢りだ、これがずっと借りていたスタジオの料金だと思えば安い。


 ちなみにあかねは連れてきていない。

 いや、アイドルのコンサートってめちゃくちゃ危ないからね、立ち見だから動きとかも激しいし。

 さらにあかねは世界一可愛いので、連れ去られてしまう可能性もある。

 俺が守れるくらい強かったらよかったんだが……。

 まぁ、あかね本人もあまり来たがってはいなかったな。

 理由を聞いたら「嫉妬しちゃうから……」だなんて恥ずかしそうにこぼしていた。

 だが、俺がシスコンをこじらせて「安心しろ、しおりんたちの可愛さに嫉妬なんかしなくてもあかねのほうが可愛いよ」って言ったら怒って自分の部屋に戻ってしまった。

 謝ろうとこっそりと部屋の中を覗き見たら何やら布団に顔を埋めて足をバタバタさせていた。

 あまりにも怒っていると感じた俺はとりあえずほとぼりが冷めるまで待つことにして、家を出発したのだ。

 決して逃げたわけではない。


 入り口でチケットを出して、会場の中へ。

 席などはなく全員立ち見なので、基本的にはみんな前に集まるんだけど俺はしおりんたちに嫌われているので後ろのほうから見ることにした。

 腕を組んで壁にもたれかかってプロデューサー(づら)でステージを見る。

 ふん、俺の育てたしおりんたちも立派になったな。

 ……やべぇな、自分に殺意が湧いてきた。


 そんな馬鹿げた事を考えながら待っていたら会場も混み合ってきた。

 1000人は収容できるこのライブハウス『ギルネリーゼ』がどんどん狭くなっていく。

 チケットは完売らしいし、さらにファンが増えたみたいだ。

 この前の公演で他のアイドルのファンもシンクロにシティに興味を持ったのかもしれない。

 ファンが増えるのは嬉しいが、なんだか寂しい気もするなぁ……。

 ペルソニアのファンもこんな気持ちだったのだろうか。


 そんな風に色々考えていたら、ふとまだ始まらない事に気がつきスマホで時刻を確認した。


 ――おかしい、すでに始まっていてもいい時間のはずだ。

 何よりおかしいのが、何のアナウンスもない事だ。

 遅れるのであれば遅れるとアナウンスがないと観客も事態が分からず不満が溜まってしまう。

 そしてそのまま5分……10分……。


 観客たちから不満の声が漏れ始めた。


なお、凛月は自分が弱いと思い込んでいますが、喧嘩も滅茶苦茶強いです。

この話はどこかで……お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓のタイトルをクリックすると他作品のページに飛べます↓
連載版始めました!
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『【連載開始!】ライブ直前に怪我をしたアイドルの代わりにステージに立ったら、マネージャーの俺の方が大人気になってしまった件』
作品のブックマーク・☆評価お願いします!
<(_ _)>ペコッ
連載中ラブコメ!
下のタイトルを押すと読みにいけます!
『山本君の青春リベンジ~学校でイジメられてた俺が努力して生まれ変わり、戻ってきてからクラスメート達の様子がおかしい件~』
作品のブックマーク・☆評価お願いします!

    
新刊!
『【漫画】クラスで陰キャの俺が実は大人気バンドのボーカルな件』
  ▼▼▼ 画像をクリックすると、書籍情報へとアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
  ▲▲▲ 画像をクリックすると、書籍情報へとアクセスできます ▲▲▲  
― 新着の感想 ―
[良い点] 次の話が楽しみです!!
[一言] 読者の意見に左右されずに、自分の書きたいものを書いて欲しい。 読者は編集者ではないので。 楽しく読ませて頂いてます。
[一言] 他の方は少し否定的な感想があるようですが私はとても面白いと思います! 毎日投稿ありがとうございます! これからも楽しみにしています!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ