第101話 友達じゃないなら良かったです
お互いに挨拶をする前に、星乃は俺の胸ぐらを掴んで外に連れ出す。
玄関の扉をぴしゃりと閉めると、そのまま背伸びをして俺に顔をグイと近づけた。
「せ、せせ、先輩!? どういうことですか!? な、なんなんですか!? あの学園屈指の美少女オールスターズは!? 先輩のお友達の陰キャ野郎共はどこですか!?」
「俺は別に今日行く勉強会が『陰キャの男たちの集まりだ』とは言ってないぞ。お前が勝手に勘違いして──」
「百歩譲って普通の女友達ならまだいいですよっ!? でも、私より可愛い女の子たちが先輩の友達だなんて思わないじゃないですか!」
お前もアイドルみたいな顔してるくせに何言ってるんだ……と思いつつ、俺は間違いを一カ所訂正させる。
「ちなみに、俺とは友達じゃないらしい。悲しいことにな」
「……あっ、友達ではないんですね。まぁ、そりゃそうですよね。じゃあ、先輩はただ勉強を教えてくれるから利用されているだけ……と?」
「そういうことだ」
それを聞くと、星乃は大きくため息を吐いた。
滅茶苦茶呆れられてる……。
期待させて悪かったな。
「お~い、リツキも友達を連れて来たのか? 二人とも、遠慮してないで入ってくれよ」
玄関の扉を開くと、琳加が顔をひょっこりと出して俺たちに呼びかける。
「ほら、先輩。日陰先輩がお待ちかねですよ、こんなところに居ないで早く入りましょう。そして、お勉強を教えたらさっさと帰りましょうね」
「いや、お前が外に連れ出したんだろうが……」
俺もため息を吐きつつ、星乃と一緒に琳加の家に再入場した。
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