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第99話 琳加の家に誘われました

 

 お昼休み、俺は琳加に校舎裏に呼び出されていた。


「り~つき! 実はお願いがあるんだが……」


 琳加は笑顔で俺に詰め寄る。


「ごめんなさい、琳加さん。今あまりお金持ってなくて……」

「カツアゲじゃないよ!? というか、私ってまだ不良のイメージなの!?」

「あ、あぁすまん! そうだったな、琳加は心優しい不良だったな」

「だから! 不良じゃないって~!」


 琳加は涙目で俺を睨みつける、なにこれ可愛い。


「で、お願いってなんですか?」


 まだ恐怖ゆえに敬語が抜けないまま俺は尋ねる。

 琳加は少し恥ずかしそうにモジモジしながら答えた。


「リツキに勉強を教えて欲しいんだ! ほ、ほら、リツキって確かかなり頭が良かっただろ?」


 琳加の他愛のないお願い事にホッと胸を撫でおろす。


「あぁ、そんなことか。俺なんかで良ければ教えるよ」

「やったー! じゃあ、今日の放課後に私の家に集合な!」

「分かった、放課後に琳加の家に――えぇっ!? 琳加の部屋で勉強するのか!?」


 琳加のとんでもない提案にびっくりして俺の伊達メガネがずれ落ちる。


「だって、学校でやるわけにもいかないだろ?」

「そ、それもそうか……」


 ずれ落ちた眼鏡を直しながら、俺は今日の蓮見の様子を思い返した。


(これは……良い機会なんじゃないか?)


 今朝の様子だと、蓮見がエロ本の件の真実を誰かに言ってしまうのも時間の問題だろう。

 琳加は今もこうして変わらず俺と接してくれている。

 この様子なら、理解のある琳加はいずれ『本当は蓮見がエロ本を持って来た』と明かしても蓮見とは距離を置かないで秘密は守ってくれるはずだ。

 こうすれば、とりあえず蓮見も罪悪感は軽くなるだろうし……。


 とりあえず、琳加と蓮見をもっと仲良くさせた方が良い。

 そう考えた俺は提案する。


「蓮見も来させていいか?」


 俺が聞くと、琳加の瞳はさらに輝きを増した。


「えぇ!? 蓮見ちゃんも来てくれるの!? もちろん、大歓迎だよ!」

「分かった、じゃあ蓮見にも聞いてみるよ。琳加の家の場所も教えておくな」

「えへへ~楽しみだな~。蓮見ちゃん、本屋さんだし漫画とかも詳しいよね~。オススメの漫画、いっぱい読みたいな~!」


 おい、勉強はどうした勉強は。

今日はもう一話、投稿してます!

よろしくお願いいたします!

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