舌に釘、まぶたにマチ針。
錆びた味 夥しい鉄分
喉越しが苦しい キツい
額は 大きく 割れていた
まつ毛の一本一本を 等間隔に
ぎっしりと縫われて 目蓋は決して開かない
掌に穿たれた杭が 更に深く突き刺さり
血溜まりは まるで 泉のように
両足にも 鮮烈な痛みが訪れる
聖者とは思えないほど 凄絶な行為のその果てに
不死者として 雄叫びをあげるしかない
それは ゾンビとしての 生まれかえった証しとして ──
雑魚クラスではなく
ノーライフキングを目指して
歯磨きを 徹底するホワイトニング
ド派手な 銃声が 大空高く
轟き すべての歯が大地に散った
カラカラと 骨が嗤う ゆっくりと