異変
初投稿だドン!
一気に投稿しようとも思ったのですが、間に合いませんでした。
とある人気のない町外れに何でも屋があるらしい。
なんでも気分ややる気、報酬次第で何でもやってくれるらしい。
落し物や人探し、はたまた不治の病の完治から要人殺しまでありとあらゆる方向方面の依頼をこなすとか。
しかも、聞いたところによると依頼成功率は100パーセント、全て完遂するらしい。
絶対に成功できる依頼しか受けないからだろう、なんて言う奴もいるがその実態は神のみぞ知るって奴だ。
その何でも屋の名前は『特殊人材派遣会社・グオイオインペルート』、皆さんも悩み事があるのなら一度訪れてみるべきだろう。
__________________________________ 某サイト書き込み より
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「暇ですねー。」
「そだなー。」
「社員総出でいろんなサイトにリークしてまわったのに無駄骨だったとかー、マジ萎えますぅ〜。」
「そだねー。」
「ちょ、さっきから同じような返ししかしてませんが、ちゃんと聞いてます〜?」
「そだよー?」
「なせ疑問形?てか、聞いてないじゃないですかー!」
「うん、まぁちゃんとは聞いてなかったね。なんかだるいしメンドくさいしやる気ないし〜。最近平和すぎちゃって.....、戦争もないし政権交代とか暗殺依頼とかも特にないし、退屈な日々に刺激が欲しくなっちゃって来ている今日この頃。」
「_______それに僕は書類仕事も終わってるけどキミは全然進んでないみたいじゃん?」
「クっ、何も言い返せない_________
「チャチャっと終わらせちゃってなんかヤらないかい?」
ですが、そう言いつつも少し手伝ってくれる社長には本当に頭が上がりません.......。」
「じゃ、1時間後にここ来るからそれまでには終わらせておいてくださいね? 行くよ____。」
「かしこまりました、ご主人様。」
「毎度思うんだけどさぁ〜。キミもユキもそうだけどいい加減僕の呼び名、統一してくれないかなぁ。無理に、とは言ってないけど努力くらいしてる素振り見してよ。」
「.....私たちはご主人様のモノですから、命令すれば良いかt
「舞弥もわかって言ってるでしょ.....?趣味的には無理やり言うこと聞かせるの好きだけどそうじゃないんだよ、みんなには自意識を持って欲しいんだよ。そして少しずつで良いから僕に意見できるようになって欲しいんだよ。」
「.......。」
「まぁ、無理にってわけじゃないから。気長に待つとするさね、いついつかその日その時が来るまで、ね_______」
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【システムメッセージ<<<<マもなく こノ セカい Tellus は こうシん サれ マす....コウシん さレ まス】
なんですか、今のはッ!!!? 直接頭の中に?!?!
っと、こうしてはいられない。
僕はすぐさま腰に付けている緊急連絡用ジャーゴンコールを使う。
『全社員に緊急連絡、全社員に緊急連絡。これより本日以降の業務・活動は休止し直ちにロビーに集結しなさい。直ちにロビーに集結しなさい。これは最優先事項、最優先事項です。それと各自、完装して来ること。以上!』
さてどうしたものか.......。
窓の外に目を向けると空は緋色に染まっており、コンクリートジャングルなはずのアスファルトはひび割れむき出しの地面からは少し前に見た時にはなかったはずの花や草、それに現実世界で見ることができないはずのあの世界の樹が他の建造物を貫いて生えていたり、高層ビルを取り込んでいるモノもあった。
それと誰もいない社内の廊下では溜息を吐きながら、退屈しなさそうだが当面は資源や情報の収集やらなんやらで忙しくなりそうだなぁ.......なんてぼやく青年のつぶやきが聞こえたそうな、聞こえなかったそうな。
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