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風穴の女  作者: ツヨシ
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そんな気分にはとてもなれなかったのだ。


崩れるようにソファーに倒れこみ、そこでようやく一息ついた。


頭に浮かぶのはあの化け物女のこと。


そして祖父や祖母のことだ。


俺は祖父や祖母の言いつけを破ったことをあらためて気付き、そして後悔した。


――おじいさん、おばあさん、ごめんなさい。行くなと何度も何度も言われたのに、とうとう行ってしまった。本当にごめんなさい。


心の中で謝罪をしていると、驚いたことに声がした。


「もういいぞ。あやまらんでも」


祖父の声だった。


狂ったように周りを見渡したが、当然のことながら誰もいなかった。すると、また声がした。


「あやまらんでもええよ。もう遅いから」


今度は祖母だった。


再び周りを見渡した俺は、見た。


部屋の壁に穴が開いている。


あの穴だ。


そしてその穴から、あいつが外に出ようとしていたのだ。



     終

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